ShojiTaniguchiさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

終わらない週末(2023年製作の映画)

4.1

ド派手だったりショッキングな画が何分かおきに出てくるような作品ではないので好き嫌いは分かれるかも知れないが、自分にとってはものすごく惹きつけられる上質な映画だった。何でも語ったり見せてしまうのではなく>>続きを読む

哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)

3.6

台湾産のゾンビ(的)映画で、脚本が緻密に作られているわけではないけれど、ショッキングな演出部分では何度か驚きや新しさを感じられた。後半で急に退屈になる部分があるが、制作者が何を描出したかったのかは伝わ>>続きを読む

ザ・インフェルノ(2017年製作の映画)

1.5

「実話に基づいた物語」というと重みが出そうなようにも思うが、この映画は人物達の行動理由が支離滅裂過ぎて、果たしてどこまでが実話に基づいているのかと疑問に感じる。
VFXや特殊メイクでゴア描写を頑張りま
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6時間(2015年製作の映画)

1.1

脚本の支離滅裂さ、突如かかり出す楽曲のあまりの唐突さと違和感に思わず笑ってしまった。主人公の言動に一貫性が全くないところに制作者の人達が誰も何も気づかなかったのだろうか。逆にすごいという意味では一見の>>続きを読む

雪山の絆(2023年製作の映画)

4.1

何度も映画化されている有名な痛ましい航空事故の、何度目かの再映画化。当事者の実際の体験に基づく手記をベースに、かなり事実に忠実に、死者や生存者への敬意を忘れず、過剰な演出を抑え、命の脆さと尊さが描かれ>>続きを読む

REBEL MOON ー パート1: 炎の子(2023年製作の映画)

3.7

ザック・スナイダー監督作品のファンなので、楽しみに待って公開初日に観賞した。

監督本人が公式に発言している通り、もともとは「スター・ウォーズ」シリーズの完全新作として書かれた物語がベースになった、し
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カローン(2017年製作の映画)

3.9

短篇ながらストーリーテリングが大変に豊かで、とても見応えのある作品だった。
物語の構造としては名作映画のネバーエンディングストーリーに近く、読後感も近しい。
願う力、想像する力の強さが描かれていて感動
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不気味の谷(2015年製作の映画)

3.6

高レベルなSFはフィクションを用いて現代社会を批評的に描出するものであるとあらためて理解できた短篇だった。
VFXもストーリーテリング上の必然性に則って効果的に使われており、またその演出もスマートで美
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肉食もやし(2021年製作の映画)

1.7

シュール演出を狙い過ぎているように感じそれに乗れなかったが、
エンディングで急に爆上がりするテンションとBGMにはちょっとだけ笑ってしまった。
https://www.shojitaniguchi.c
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アリア(2021年製作の映画)

3.6

ホラーとギャグの境界線はほとんど紙一重だということがあらためてよく実感できる短篇だった。
https://www.shojitaniguchi.com/cinemareview

我が子へ(2020年製作の映画)

4.1

映像という表現手法によって我々は他者に何を伝える/残すことができるのか、というテーマに真摯に向き合っているように感じられ、とても心を打たれた。
https://www.shojitaniguchi.c
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ジョーイ(2020年製作の映画)

3.9

短篇とはこうあるべきというひとつの理想型のような上質な短篇映画だった。世界観の想像の余地や鑑賞後の余韻が心地よく残る。
https://www.shojitaniguchi.com/cinemarev
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

1.0

面白い、面白くない以前に
役者達の滑舌が悪過ぎて何を言っているのかほとんど分からない。

イノセンツ(2021年製作の映画)

3.7

大友克洋の「童夢」からインスパイアされたであろうことが明らかに分かるけれど、自分にとって馴染みのないノルウェーという国家とそこで生きる人々の空気が独特に感じられ、最後まで興味深く鑑賞できた。
特に、外
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ブルービートル(2023年製作の映画)

3.9

DC映画シリーズの一篇ではあるが、シリーズとしての連続性や他作品との関連性はほとんどなく、事前の基礎知識習得も必要なく楽しめる。
少し独特な単発のヒーローアクション映画として観れば、しっかり面白い。
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