子どもにとって世界が広がることは、いいことだけじゃない。世界は自分を傷付けないようにデザインされていないから。男らしさに絡め取られていくレオが切ない。
レミ役の子が若きジョセフ・ゴードン=レビットに似>>続きを読む
ライアン・ゴズリングのケンが最高にバカで笑える。基本的にはギャグ満載のバカ映画なのに議論の入り口にもなってる開かれた映画。最後にバービーが向かった先も大人な着地で上手いな〜と。
世界名作劇場のような、素朴で静かであたたかな話。そういえば作中でもハイジの本が出てきたな。季節柄、初夏のこの時期に見るのにぴったりだった。
公開当時、杉咲花の演技が絶賛されてたな〜という興味で鑑賞。市子というキャラクターを成立させるために社会問題を切り貼りして散りばめている、ミステリーなのかノワールなのか、やりたいことを詰め込んでいて散漫>>続きを読む
性的指向と性的嗜好が適切に区別されずに描かれていて危うい気が。水への性的興奮、フェティシズムとは別の生きづらさ(まずアセクシャルであること)が、彼らの場合は前提としてあるし。さらにここに被害者が存在す>>続きを読む
なんだかとても好きな映画だった。ビフォアシリーズのような旅先で出会った男女のロードムービーなんだけど、2人がナチュラルで人間味溢れてて、しみじみよかった。
最初に吐き捨てた「くたばれ」が「愛してる」と>>続きを読む
見終えて、すぐには飲み込めない。一方通行のトランシーバー。天井から落ちてこないみかん。遠くに響くバイクの爆音。手招きする死の世界。ひとつひとつの、あみ子の世界に引き込む引力がすごい。
序盤の合コンの会話やお見合いは、ああいう雰囲気になってしまう気まずさやアセクシャルの生きづらさが伝わってきて良かったんだけど、だんだんセリフを言わされてる感というか、登場人物がストーリー展開のために動>>続きを読む
パーフェクトデイズの役所広司力(りょく)もすごかったけど、こちらもまたすごくて。韓国の人にとってソンガンホの演技、出演作が観られる喜びって、日本人なら役所広司だよな〜
ベラのように、流されず騙されず、自分の目で世界を知り学び、自分の体に主体性を持ち、意志を貫いて人生を選び取って生きることがどれだけ尊いか、女性ならよりわかるよな。なんだか私が救われた気がした。
『PE>>続きを読む
エメラルド・フェネル×バリー・コーガン(キヨガン)という最高の組み合わせ。前作同様にプロダクションデザインが相変わらず凝ってて、画面と音楽のポップさが飽きさせない。
不気味でキモくて、でもイノセントも>>続きを読む
徹頭徹尾クズ、どこまでいっても薄っぺら、真のクズは改心などしない。
映画史上最も最低なガッツポーズと、インシンクのバイバイバイが笑える。
役所広司の顔、佇まいから溢れる教養と品の良さ。綺麗すぎて異様ですらある渋谷の公衆トイレ。それらが相まって、エッセンシャルワーカーの生活を映しながら、美しく、ファンタジーのように見える。背景に日本が抱え>>続きを読む
いつからか荻上直子作品はそのフォロワー的派生作品の増殖も相まって「丁寧な暮らし(笑)」と冷笑の混じるものになってしまい、しゃらくさい気がして遠ざけてきたんだけど、他作品のような地に足のついていないふわ>>続きを読む
アンダープレッシャーがエモすぎる。
「親も弱く儚い1人の人間」であることを描いた作品として、個人的には『秘密の森の、その向こう』と近しい感覚があった。
小林聡美が出てこないことでだいぶかもめ食堂、パスコ感って薄まるんだな。
この監督作品の「ほっこり」テイストが脳にこびりついてたので、きっちり死生観にフォーカスした話が意外で、予想よりけっこう良かった。>>続きを読む
金をかければいいってもんじゃないことがよくわかる作品。Netflix資本でこんな駄作を作ってしまうのか日本映画は……。さらば青春の光の東ブクロでさえクソつまらなかったと言ってて笑った。
まずのっけから>>続きを読む
ワンシチュエーションなのでどうしても画が地味になっちゃう(加えて、失礼ながら出演陣も地味なので…)けど、飽きさせない工夫もあり、プレゼンシーンは笑っちゃった。
子どもって時々、宝物みたいな言葉をくれたり、存在が奇跡に思えたり、小さな子どもの頃の限られた刹那にだけ、神が宿る瞬間があるよなぁ。当の本人はあっという間に大きくなり、子ども時代のことは記憶の彼方に消え>>続きを読む
こんな王道ラブロマンスだと思ってなかったんでニヤニヤしっぱなしでした。主演カップルどちらも素敵で2人が並んだ相性も最高〜〜〜!できればドラマでもっと長く楽しみたかった!