ひたすらに完璧な画と、乾いた時間が流れている。そして喉が渇く。
西部劇という表層の映像詩
最後の切り返しがよかった
ケリーライカートを一作も劇場で観られていない事が悔しい。
JAIHOで再配信!ありがとう。
自由と拘束の狭間で宝を探していた、
あの夏たちへの郷愁!
名だたる巨匠たちのエッセンスを色濃く反映しつつも、イヤミなくオリジナルに昇華したような感じ。
本作のような設定に関わらず、
いつどこで幼少期を過ごしたとしても、過ぎ去りしあの頃は容易く消えていってし>>続きを読む
笑えるぐらい恋愛至上主義
会話劇の上手さ……よりも、
展開の上手さ(というかめちゃくちゃさ)がある。
登場人物が悉く欲望を前に敗北しているが、それを経た後のあのラストシーンは、人間賛歌的である。>>続きを読む
「あぁ、ここに確かにあったはずの時間や生活が、巧みに切り取られているなぁ」
そう思う瞬間があるから映画は楽しい
送別会然り、そこにいる女たちが収まっているフィックスショットが美しい。
シルビアもいなければ、
彩りのある活気も明るい未来も欠如している空間たち。
そこに、自分の知らなかった悲しさや惨さが住んでいる。
ある意思が介入するドキュメンタリーの力は強い。
完全なフィクショ>>続きを読む
最初から最後まで、
ずっと愛せるシリーズだったな……
私の人生も、こうであってほしい
一緒に歳をとりたかった……
至高のバランス感覚
ただ例の謎演出は解せない、、が、好き
社不に、優しく、時に厳しく寄り添ってくれるのがドワネルシリーズなのかもしれない。
このレビューはネタバレを含みます
結局よくわからないことが多かったが、
「なんだか気持ち良いな」という後味に。
色々排除されて、画面の美しさと詩情が残っている。
別作品でも思ったけれど、日本という視覚的には面白みに少し欠ける気が>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
思うに、諸々ひっくるめた「多様性」であったり「分かり合えなさ」であったりは、映画などのあるゆる物語だけでなく、SNSなど至るところで今日語り尽くされている内容ではある。
(それが十分なのかどうかはわか>>続きを読む
自分はグロ耐性がないと思っていたけど、いつの間にか「ありえね〜」って、笑えるようになった
母国語で名俳優の「怒」を観られるの、いいよね
語り得ないことを語る
そういった表現に、映画は恐ろしい力を発揮するんだなと思った。
過ぎ去りし夏の映像詩と、
父親の背中から伝わる人生
子供は夏の全てを好奇の目でみるけれど、
果たして大人は何を思>>続きを読む
初期作品とは思えないほどに、
凄みのある映像
こういう映像も撮れるんかい……流石巨匠……といった感じ。
7人の侍の戦のシーンなどを思い出した。
ストーリー的には、取り立てて面白く感じたわけではない>>続きを読む
asyncの直後にこれが観られたの、幸せすぎる。ありがとう、塚口サンサン劇場。
序盤から涙がホロリ
彼の音楽的思想には、
音そのものへの愛、さらには存在そのものへの愛があった。
実験的な音楽とい>>続きを読む
このコンサートというか、アルバムは、
聴き手の言語脳に訴えるのではなく、
記述不可能な詩情に訴えようとしているのだなと思った。
タルコフスキーが映像詩なのであれば、
彼の作品は音響詩といった感じ。>>続きを読む
忘れたくないことを結晶化したような
愛しさでずっと胸が爆発しそうな時間
ドキュメンタリーっぽい演出と、
フィクションっぽい演出が混ざり合い、
特有の浮遊感があって気持ち良い
中学生を撮るのがうます>>続きを読む
こんな美しい街並みも、
洗練されたような生活も、
私の人生にはあまり関係のない話なんですが、それでもウットリ見惚れてしまうし、悲しさに寄り添いたくなる。
そして少し元気にもなる。
時が解決する。
と>>続きを読む
小さく可愛らしい厭世観……といった感じか。
テンポ感や退廃的なモノの写し方はブレッソンっぽい。
そして内容はめちゃくちゃ卑俗であり、馬鹿らしい。
けれども、これは私たち少年の通過儀礼。
『おやすみ>>続きを読む
ロメールよりも、より一層私たちに身近なバカンス。
至福のひと時には、
必ず「終わりの匂い」も付き纏っている。
だからこそ愛おしい馬鹿騒ぎの映像も、
より愛おしくて、そしてどこか哀愁があるのだろうな>>続きを読む
影と光の映し方が本当に好きだな。
ノスタルジーに浸るとき、
良き日々のみが埋め尽くしているわけではない。必ず人生の「影」が伴うと思う。
というのも、私たちの人生には現在進行形でソレが付き纏っているも>>続きを読む
エンタメとして最高のテンポ感
なかなか良いキャラクターが多い
最後に気持ちよく終わってくれて、
ありがとう
精神世界の記憶の映像を、芸術的に閉じ込めたような映画。
メカスや佐藤真を思い出さずにはいられなかった。
永遠に過ぎゆく時間の中で蓄積されてゆく記憶がより愛おしくなり、そして映画という媒体がより好きに>>続きを読む