ずどこんちょさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

キングダム2 遥かなる大地へ(2022年製作の映画)

3.4

隣国「魏」の侵攻が開始。信は本格的に歩兵として戦場へと歩み出しました。

前作と違って今回の舞台はほぼ全編、蛇甘平原における魏の大軍との戦いです。
荒涼とした平原における魏軍に奪われた丘を目指し、信が
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ある戦慄(1967年製作の映画)

3.9

ものすごく心の底を抉られる名作です。
1967年のモノクロ映画。TSUTAYAの「発掘良品」に選ばれていたのですが、さすがの目利きです。
Netflixだとこういう過去の隠れた名作に出会うことができな
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エノーラ・ホームズの事件簿(2020年製作の映画)

3.6

彼女は戦う女性。かの有名なシャーロック・ホームズの妹、エノーラ・ホームズです。
いいじゃないですか。フィクションの枠を飛び越えて世界一有名になった名探偵に、妹がいるという設定があっても。ユニークです。
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名探偵コナン ハロウィンの花嫁(2022年製作の映画)

3.5

コナン映画の中で初めて警察学校編の同期組が描かれました。
面白かったです。劇場版作品は原作本編の世界線とは違う形でストーリーが展開されることが多かったと思います。これまでのストーリーと齟齬が出ないよう
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21ブリッジ(2019年製作の映画)

3.6

あぁ、この夜のマンハッタンから溢れ出るゴッサムシティ感。ゾクゾクします。

ストーリーはよくあるストーリーです。
前半は麻薬の強奪現場に遭遇した警官8名が殺害されるという凶悪事件が発生、その容疑者二人
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名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

3.9

原作はポアロシリーズ31作目の「ハロウィーン・パーティ」なるもので、個人的には未読です。これまで「オリエント急行の殺人」「ナイルに死す」とポアロシリーズを代表する作品を映像化してきただけに、今回新作に>>続きを読む

オーマイゴッド 〜神への訴状〜(2012年製作の映画)

3.7

徹底して無神論者のカーンジーは普段、土産物店から仕入れてきた神像を詐欺まがいの商法で売り捌いていました。
そんな中、ほんのちょっとした地震が発生。周りの店が無傷の中、なぜかカーンジーの店だけが崩壊して
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そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

3.8

先に原作を知っていたので、この2組の家族の物語をどのように構成していくのかに注目して見ていました。
素晴らしかったです。原作とはほんの少し異なるアプローチの仕方ですが、本作の方がよりドラマチックに彼女
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鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成(2022年製作の映画)

2.3

原作未読だからなのかもしれませんが、なんのことだかよく分からなくなってしまって、そこからは付いて行けていませんでした。
また、ちょっと調べた感じだとおそらく原作通りなのですが、ビジュアルが気持ち悪い部
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ジーサンズ はじめての強盗(2016年製作の映画)

3.6

とにかくワクワクして楽しく見れる映画でした。
主役を演じた3人がビッグネーム過ぎて驚きます。マイケル・ケイン、モーガン・フリーマン、アラン・アーキン。
大御所俳優たちが邦題を見るだけで気が抜けてしまい
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

3.9

毎度毎度この感想になりますけど、吉田恵輔監督はやっぱり面白い。すごく人の心をグルグルさせてくる。グルグルです。

YouTuberという人たちがだいぶ一般世間に浸透してきて、その仕事に対する偏見が少し
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42〜世界を変えた男〜(2013年製作の映画)

3.8

終戦後すぐ、まだ黒人差別が根強く残っている時代。白人だけでプレーされていた大リーグで、初の黒人選手として活躍したジャッキー・ロビンソン選手を描く、実話を基にした映画です。

主演は「ブラックパンサー」
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野球少女(2019年製作の映画)

3.3

1996年の規約改定でようやく女性もプロ野球選手になることができるようになった韓国。しかし、女性がプロ野球選手になるための壁は規約では乗り越えられないものがありました。
野球部に打ち込んできた主人公の
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ダンボ(1941年製作の映画)

3.3

『ダンボ』のシーンの中で幼少期の私にトラウマを植え付けたのが、ダンボが間違ってアルコールを飲んでしまってピンクの象たちがダンスする幻を見るシーンです。
怖い。子供向けアニメでも昔のディズニーはこういう
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ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

3.7

ジェームズ・キャメロンが製作担当にカムバックした、T2の“正統な続編”ってなんぞや、と思っていましたが、確かに正統な続編と言える作品でした。
サラ・コナー役のリンダ・ハミルトンやT-800のアーノルド
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プロメア(2019年製作の映画)

3.7

予告編を見た時からその異色さが際立っており、気になっていました。
普段あまりアニメを見ないので、この監督・脚本タッグの凄さとかはよく分からないのですが、それでもスピード感のあるアクションシーンやハッキ
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リトル・マーメイド(1989年製作の映画)

3.6

声を代償に愛を求めた人魚の物語。アンデルセンの童話を基に作られています。

実写映画が公開中のようですが、実はあまりアニメ版の方は自分の記憶に留められていません。子供の頃に見て以来、しっかり見てなかっ
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エレファント(2003年製作の映画)

3.5

1999年にコロラド州で起きたコロンバイン高校銃乱射事件をテーマにしたドラマです。
登場するのは何ら変哲もない、いたって普通の高校生たちでした。世間を震撼させる事件が起きそうな治安の乱れた環境でもあり
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しゃぼん玉(2016年製作の映画)

3.8

名女優・市原悦子さんの遺作となった本作。素晴らしかったです。

市原悦子さんが演じるスマさんの、田舎の優しいお婆ちゃん感がすごくて、深い懐に包まれていくような安心感を感じるのです。
「そうじゃった、そ
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ひとよ(2019年製作の映画)

4.3

「もう誰もあんたたちを殴ったりしない。これからは好きなように暮らせる。自由に生きていける。なんにだってなれる。」

子供達に暴力を振るう夫を殺した夜、母はそう信じていました。
しかし、母が信じていた自
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明日の食卓(2021年製作の映画)

3.6

テーマ的に見ていると辛くなってくる人もいると思います。自分も冒頭からこれは重た過ぎるのではないかと不安になっていました。しかし、見続けて良かったです。
重たくとも、重たさの中に考えさせられるものがあっ
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キッド(1921年製作の映画)

3.5

近くのレンタル店のどこにも置いてなくて困ってましたけど、いつも通っている図書館にありましたよ!灯台下暗し。

ひょんなことから捨てられた赤ん坊を拾ってしまったチャーリーは、彼のことを育てることになりま
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鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー(2022年製作の映画)

2.9

キャラの紹介や設定の説明が不要な分、前作よりもストーリーがあった感じがしました。

国家錬金術師ばかりを狙った連続殺人事件が発生。その犯人スカーは、かつてイシュヴァールで起きた内乱で大切な家族を失った
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

3.9

旭川刑務所から刑期を終えて出所したばかりの三上は、今度こそ堅気の人間になるぞと心に誓っていた。
前科者の三上が社会復帰のために奮闘するも、様々な困難が立ちはだかります。

役所広司が元極道の男を演じて
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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

3.4

前作で恐竜の放たれた世界。今や人類と恐竜はいかに共存するかを模索しながら生きています。
人間の日常の中に恐竜が住む世界。まるで山から街に降りてきた野生動物のようです。凶暴で人に危害を与える恐竜もいれば
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

3.8

ついに最終章を迎えたガーディアンズ・オブ・ギャラクシー。
シリーズを通して、仲間の絆を描いてきた本作。いや、前作で彼らの絆は仲間という枠を超え、血のつながりを必要としない"家族"のような強い結束力であ
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ファーストラヴ(2021年製作の映画)

3.3

原作は島本理生の直木賞受賞作です。
表向きはサスペンス。しかし、その中身はサスペンスを期待して開けてみるとやや違うかもしれません。
例えば事件の真相とか、思っていたよりもあっけない。驚きも衝撃もなく、
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グリーンランドー地球最後の2日間ー(2020年製作の映画)

3.7

一時期こういう隕石パニックもの結構やってましたけど、最近あまり見てなかった気がします。久しぶりのハラハラ感。

恐竜絶滅時よりも規模の大きな彗星の衝突が目前に迫る地球。地球壊滅の危機まであと2日という
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アーロと少年(2015年製作の映画)

3.6

ピクサーは"人間"を描くのが本当に上手いと改めて思いました。
誰しも経験のあるヒューマンドラマを時にオモチャにしたり、時に魚にしたり、時にスポーツカーにしたり、時に頭の中の感情そのものを描いたり。
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

36年も経って同じ主演で続編が作られるというのは、それだけですごい奇跡だと思います。
1986年公開の前作はとっくに過去の「名作」として数えられるものです。リメイク作品や別主人公でというパターンはあっ
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ザ・ファブル 殺さない殺し屋(2021年製作の映画)

4.0

えーー何これ面白いんですけど!前作より遥かに楽しめました。
平手友梨奈演じる足の不自由な少女、ヒナコとのドラマがストーリーに厚みを感じさせてくれたと思います。殺さない殺し屋と、人生に悲観している足の不
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マイライフ・アズ・ア・ドッグ(1985年製作の映画)

3.5

スウェーデンの名作映画です。1950年代を舞台にした作品ですが、時代を感じさせないドラマ性があります。

少年イングマルの母は結核を患っており、家の中でもよく苦しそうに咳き込んでいました。イングマルは
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HELLO WORLD(2019年製作の映画)

3.5

舞台は2027年の近未来。内気な高校生の堅書直実の元に10年後の未来の自分、ナオミが現れます。ナオミによれば、この世界は現実世界ではなく、無限大のデータを記録しているアルタラという記録装置の中のデータ>>続きを読む

ミセス・ダウト(1993年製作の映画)

3.9

ロビン・ウィリアムズ大好きだし、本作が名作中の名作ということも知っていましたが、遅ればせながらようやく初鑑賞です。

まず冒頭のアフレコシーンからロビン・ウィリアムズの芸達者ぶりが発揮されて圧倒されま
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ドラえもん のび太と竜の騎士(1987年製作の映画)

3.3

藤子・F・不二雄が描いた「大長編ドラえもん」の原作漫画全部持ってるのですが、あらためて本作を見ても感じるのは「ドラえもん」という子供向けアニメをベースにしながら、ちゃんと科学的フィクション(SF)を取>>続きを読む

ザ・ロストシティ(2022年製作の映画)

3.6

久しぶりに冒険の非日常感を味わえる映画を見たかったので、今見たかった映画として満たされました。

この豪華キャスト!
主演のサンドラ・ブロック、チャニング・テイタムだけでなく、主人公のロレッタを拉致す
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