ずこやまさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

ボス・ベイビー ファミリー・ミッション(2021年製作の映画)

3.0

描きたいテーマありきでストーリーはもはや破綻寸前だが、同伴のお父さんを全力で泣かしに来るやつ。ちょっと泣いた。

Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

4.0

ジョン・ウィック的無双アクションとミドルエイジクライシスものを掛け合わせて90分でまとまった超おもろ映画。きっかけが猫ちゃんブレスレットってのも良き笑 しかしオデンカークとキアヌは2歳しか違わないこと>>続きを読む

異端の鳥(2019年製作の映画)

4.0

「炎628」を彷彿とさせる、少年戦場地獄巡り映画であり、経験が人格を形成していく様を描いた映画でもある。理不尽な運命に翻弄される不条理劇のようで、実はラストの展開も含めて倫理観がしっかりした物語になっ>>続きを読む

エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

3.0

ダメ刑事達が本業とチキン屋の二足のわらじであたふたするコメディかと思ったら、負け犬達の大逆転ストーリーで、クライマックスではいきなり激アツな刑事アクションに様変わりして超楽しい映画。ラストの某映画のオ>>続きを読む

マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

4.0

リアルタイムで三部作を観た観客としては期待と不安半分半分って感じで劇場にて鑑賞。。
やはり今作も「選択」が軸になる物語だけど、旧作とは違い赤いピルを飲むことで「本当の世界」ではなく「本当の自分」を知る
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キャッシュトラック(2021年製作の映画)

3.5

傑作すぎる「ブルーレクイエム」をガイリッチー×ステイサムでリメイクって聞いて不安になったけど、良い意味で両者らしくなく重くてシリアスでノワールな味わいで良き。クライマックスのH&KのG36をバリバリ撃>>続きを読む

デッドロック(1970年製作の映画)

3.0

細身長身で黒のハットに白いダスターコートを着て、ストックとスコープをマウントしたモーゼルM712(マガジンが着脱可能だからC96ではない、、と思う。ポスターの間違いかな?)を担いで歩くっていうサンシャ>>続きを読む

コンティニュー(2021年製作の映画)

3.5

超名作「恋はデジャヴ」を フランク・グリロ主演のアクション映画にした感じ。設定・ストーリーがちょい微妙だけど、アクション満載で笑えるとこもたくさんあるし、クライマックスはシンプルに主人公を頑張れー!っ>>続きを読む

Dominion: Prequel to the Exorcist(原題)(2005年製作の映画)

3.0

幻のポール・シュレイダー版エクソシストビギニング!突然の配信ありがとうU-NEXT!
プロローグのナチスの件の凶悪さは異常。信仰を捨てた主人公が、悪魔の存在から逆説的に神の存在を信じて立ち向かうって展
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復讐者のメロディ(2018年製作の映画)

4.0

原題からして象徴性の強い映画で、物語構造としては「ペイルライダー」「ドライヴ」等の「シェーン」の変奏曲と言える。修理人として働く主人公が物語上の「壊れた"もの"を治す存在」であることのメタファーになっ>>続きを読む

アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)

4.0

87イレブンの技術とアイデア満載のアクションが凄まじく、タルコフスキーの「ストーカー」をバックにしたシルエットのみの肉弾戦、物や環境をフル活用した中盤の7分間の長回しアクションが最高!何回観てもストー>>続きを読む

コールド・バレット 凍てついた七月(2014年製作の映画)

3.5

予想のつかない方向に物語が進み、ラストは大バイオレンスが展開する隠れ良作。ただの小市民である主人公がそこまでするかな?とは思うけど、主人公に芽生えた仲間意識がそうさせた感と、その行動を軽口で迎える仲間>>続きを読む

鬼手(2019年製作の映画)

4.0

神の一手のスピンオフ。今回はアクションと出血量は少なめ。占いで心を読み、負かした相手の腕を切り落とす敵とか、負けたら顔に酸?をかけられるデスゲーム囲碁とか荒唐無稽さもあるけど、復讐のために囲碁に全てを>>続きを読む

神の一手(2014年製作の映画)

4.0

囲碁をテーマにした頭脳対決ものと思いきや、いつもの韓国ノワールに囲碁を入れ込んだバイオレンス囲碁アクション映画だった笑 序盤のストーリーが駆け足すぎ感あるけど、プロローグからなかなかの出血量でラストは>>続きを読む

H・P・ラヴクラフト 潜み棲む恐怖/ヘモグロビン/ブレーダーズ クライチカ(1997年製作の映画)

3.0

ダン・オバノン脚本✕ラヴクラフト原作!だけどかなり原作から脚色されてる感。絶妙にキモい怪物たちが貝殻?で作ったお手製の謎武器を手に、のそのそと群れで現れるのはなかなかショッキング。そうなるしかないよね>>続きを読む

ブッチャー・ボーイ(1997年製作の映画)

4.0

親が悪いのか、社会が悪いのか、生まれ持った素質なのか、、少年が狂気に落ちるのをコメディ的に描いたやばい映画。後半の凄惨な展開を前半のコメディ的なノリのまま語ることで、主人公の異常性を際立たせる演出が恐>>続きを読む

VETERAN ヴェテラン(2019年製作の映画)

3.5

なるほど今度は要塞警察オマージュね。退役軍人とは言えまったく躊躇せずガンガン威勢よく人殺しててわらた。やり過ぎゴアと独特の色彩感覚はいつものジョー・べゴス印。あと、Let's go-Why not.と>>続きを読む

希望のかなた(2017年製作の映画)

4.5

初カウリスマキ。なにこれ超おもしろい。重いストーリーなんだけど、所々笑えるところ(スシの件は爆笑)もあるし、独特の間や空気感が楽しくラストまでまったく飽きない。犬もかわいい。が、ラストのあの展開は思わ>>続きを読む

キャンディマン(1992年製作の映画)

4.5

13金とかエルム街みたい殺人鬼が殺し散らかすホラーだと思ったら全然違った!人々の恐怖心や不安から都市伝説が生まれ、いかにして伝承していくかというの構造のメタファーとしてのキャンディマンの存在が秀逸!全>>続きを読む

オフィス 檻の中の群狼(2015年製作の映画)

2.5

ブラック企業の極み。誰ひとり善人がいない胸糞系映画。オチが分かりやす過ぎるのが残念。

鉄男 THE BULLET MAN(2009年製作の映画)

3.0

劇場公開ぶりの再鑑賞。旧作と比べると、割とありきたりな設定に変更されつつ説明もたくさん入るから分かりやすくなってる感じ。vs特殊部隊シーンとか手ブレをやりすぎずキチンと見せてほしいなあと思ったり。NI>>続きを読む

モータルコンバット(2021年製作の映画)

3.0

原作のゲームを再現したゴアはもはやギャグ。Finish him!まで表示されたら完璧だった笑 まったく危機感が伝わらない展開とか敵のボスのダサさとか欠点もあるけど、デューク真田のかっこよさで相殺!あと>>続きを読む

の・ようなもの(1981年製作の映画)

3.5

なかなか言語化しにくい面白さの映画。ほかのどんな映画とも似ておらず、唯一無二の森田芳光とは、を堪能するならコレって感じ。ボデーを透明にする前のでんでんが若い!細い!しかしさすがの存在感。

人間まがい(2013年製作の映画)

3.5

超名作SF/ボディ・スナッチャーのオマージュ的な映画。気合いの入ったゴア描写もあり、この監督はやりたいことが明確で大変よろしい。でも、エンドロール始まってもまだ8分あるから何かあるかと期待したけど、た>>続きを読む

ザ・ロック(1996年製作の映画)

4.5

アクション、物語、キャラ、音楽が全部最高のマイケル・ベイ最高傑作!いま観返すと後年の同監督の「残酷で残念な死に方描写」を思わせる描写がこの頃からあったんだなぁと思ったり。あと、どんな映画でも途中で観る>>続きを読む

ボス・ベイビー(2017年製作の映画)

3.0

なるほどそういうテーマね。ピクサーほどの優等生感はないけど、ちびっ子も一緒に楽しめる楽しい映画。でもムロツヨシの吹替はちょっと微妙。。

残された者-北の極地-(2018年製作の映画)

4.0

マッツミケルセンが試されまくる映画、、なんだけど、遭難→創意工夫でサバイバル環境構築!っていうサバイバル劇の面白い部分をすっ飛ばして始まるので、単純なサバイバル劇を描こうとしてるのではなく、極限状態で>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

3.5

深い喪失を抱えた主人公がいろいろあってノマドという生き方を選びつつ、自分自身の内側にアイデンティティを再構築する話。とても良い映画。この監督がMCU撮ったらどうなるのか楽しみ。てか、あの親子めっちゃ似>>続きを読む

39 刑法第三十九条(1999年製作の映画)

4.0

これはすごい。。ポスターからサイコサスペンスかと思ったら、法律の不条理を問う重厚な人間ドラマ/ミステリーだった。森田芳光監督の独特な映像表現やテンポ感に負けないキャスト陣の演技が見事。特にニヤニヤクチ>>続きを読む

邪願霊(1988年製作の映画)

3.0

Jホラーというか小中理論の原点として観よう観ようと思ってたけど怖くて観れなかったやつ。序盤〜中盤の不穏な空気の怖さは異常。ワンカット風にみせる工夫も良い感じ。でもエンドロール後のあれで困惑笑

ハイテンション(2003年製作の映画)

3.5

初見時はオチにうーむってなったけど、「ビヨンドブラッド」を観つつの再鑑賞だと序盤からあーなるほどーってなる。ともあれ序盤の靴箱?で人の頭をアレするシーンとmuseのnew bornが流れる追跡シーンは>>続きを読む

麻薬密売人 プッシャー(1997年製作の映画)

3.0

久々の再鑑賞。序盤こそよくあるトレスポフォロワーかなって思うけど、閉塞感が増していく後半に行くにつれてバイオレンスと独特の色彩感も増していくのはやはりレフン監督作品。主人公の部屋にマッドマックス・トラ>>続きを読む

ドラッグ・ウォー 毒戦(2012年製作の映画)

4.0

昔どハマりしたジョニー・トー作品を再鑑賞。説明なしですぐに始まる展開の速さ、先の読めない面白さ、キャラの濃さ(ろうあ兄弟のインパクト!)、トー監督らしい複雑でスタイリッシュな銃撃戦など、純粋な面白さで>>続きを読む

さまよう魂たち(1996年製作の映画)

4.5

中学の時に超気に入って何回も観た以来の再鑑賞。当時は意識しなかったけど、いま観るとカメラワークとか悪趣味描写とかPJ作品ってのがよくわかる笑 飽きさせずテンポ良く進む物語と小気味良い演出が楽しく、サク>>続きを読む

黒い家(1999年製作の映画)

4.0

原作は出版時に読んだものの、映画は今回が初鑑賞。いやいやこれは怖い。。序盤は胸糞さとシュールさを交えた変な話だなって感じだけど、中盤以降の展開の凄まじさと「色」の使い方のインパクトたるや。。あと、「乳>>続きを読む

ラスト・クルーズ(2021年製作の映画)

3.0

あのダイヤモンドプリンセス号のドキュメンタリー。乗客乗員が自身のスマホで撮った映像でほぼ構成された映像は生々しい。。船内では富裕層は隔離されるも労働者は働き続け、結果クラスターを発生させてしまうっての>>続きを読む