クリボーさんの映画レビュー・感想・評価

クリボー

クリボー

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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.5

火は温度がより高くなると赤を超えて青く燃える。まさにそんな映画。終始音楽がいいのはもちろん、人の心を奪うことの難しさと重要性を感じる。個人的にはピアニストの成長が好き。表面は氷のようにクールでも内部は>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.3

モノクロで進んでいく映像がベラの成長と共に色づく。色彩を持った映像はあまりにも美しい。ベラの無垢な探究心に振り回されて、破滅していく大人たち。哀れと言ってしまえばそれで片付くが、それだけの魅力をベラが>>続きを読む

世界の中心で、愛をさけぶ(2004年製作の映画)

3.3

ただただ今を大切にしようと思える映画。アキの最後が近づいてきているのを本人はもちろん、サクも感じ取ってはいるが気づいてないかのようにアキを不安にさせないような振る舞いは見ていて心が痛んだ。
肉体は滅び
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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

3.4

最初は小切手犯と刑事のコメディー感のあるストーリーかと思ったが、終盤にかけてそうでもなくなってきた。

どんなに凶悪犯とはいえ心はまだ17歳の青年で、様々な葛藤があったと思う。それを理解した上での振る
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オール・マイ・ライフ(2020年製作の映画)

3.2

「後回しは禁物」まさにその通りだと思う。今という時の大切さを再認識させてくれる映画。ただ頭ではわかっていてもなかなか実行に移すのは難しい。一日の終わりに満足した気持ちで眠りにつけるよう努力したい。

タイタニック(1997年製作の映画)

4.1

窮地に陥った時、本来の人間性が垣間見えるものだと思う。富という名の毛皮を纏ったなにもない人、富はないが心は豊な人、様々である。そしてそれぞれの最後の迎え方にも特色があって自分はどのような最期を迎えたい>>続きを読む

僕と頭の中の落書きたち(2020年製作の映画)

3.3

差し伸べられた手や相手の親切心さえも思いっきり振り解いてしまいたくなる時がある。それは自分の弱さだったり、心の余裕のなさみたいなものから来るもので本来そのような態度を取るべきではないのに、そうしてしま>>続きを読む

バニラ・スカイ(2001年製作の映画)

4.0

序盤のステレオヘッドが最高です。

ソフィアとジュリー、夢と現実、素顔と仮面、それぞれ二つの境界線がぼやけていく感じが見ているこちらも混乱する。
ディビッドが深い眠りから覚め、真実を知った時に彼にとっ
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.6

生物にとって人類は生態系を乱すのけ者なのかもしれない。種族を超えたアバター間の結託、家族の絆は見てて心奪われた。
自然を破壊するなという綺麗事を言うつもりはないが、この先も人類のエゴは収まることはない
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ALWAYS 三丁目の夕日(2005年製作の映画)

3.7

冒頭から当時の世界感に入り込める。そして当時の雰囲気を現代の技術でここまで再現できるのかと感銘を受ける。

戦後の勢いのある日本は技術は発展途上だが、人が明るく前向きな空気感がとても今では味わえずタイ
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.5

社会人になって文学や映画に触れる時間が減っていく様子が今の自分に重なって悲しくなった。作中に起こる偶然があからさますぎるのと多すぎるのが気になるが物語なので仕方ない。

街の上で(2019年製作の映画)

3.8

好きだから上手く行くわけでもなく、好きじゃないから上手く行くこともある。すごく意地悪に出来てる男女の関係が描かれてる感じがする。城定さんのような友達はとても大切な人だが、関われば関わるほど友達では満足>>続きを読む

ティファニーで朝食を(1961年製作の映画)

3.5

自由というのはとても難しいと思います。自由っぽく生きてる人も自由という概念の縛られている人も少なくないです。自由に生きてる人は他とは違う輝きを放っているし、とても魅力的に見えます。

カモン カモン(2021年製作の映画)

3.5

無垢で純粋な子供が、一番大人を傷つけるのかもしれない。純粋で賢い子ほど傷つくのかもしれない。子供ならわかる単純なことも大人になってしまうと見落としがち、そのことを子供は悪気なく突きつけてくる感じがとて>>続きを読む

オードリー・ヘプバーン(2020年製作の映画)

3.2

彼女の基本情報などをほぼ知らない状態でこの映画を鑑賞した。笑顔が素敵な有名な女優と言ったくらいの印象しかなかった。その笑顔の裏にもちゃんと苦悩や人間らしさが存在していているのだと当たり前だが見落としが>>続きを読む

バブル(2022年製作の映画)

3.2

とにかく絵が綺麗。
そしてウタが可愛い。ウタの存在がヒビキに多くのものを残して、ヒビキの存在がウタにも多くのものを残している。そんな感じです。

ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

4.0

本来なら心が綺麗で優しい人間になるはずなのに外的要因(主に身近な大人)によって正反対になってしまうのがすごくやるせ無い気持ちになる。ドラゴンタトゥーの女は主人公と会うことで外見が剥がれて本来の優しい自>>続きを読む

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

3.8

会話、振る舞い、ジョークの感じとかがクールで良い。個人的にはトマトのジョークいいなと思ってしまった。出てくる女性がみんな魅力的で良かった。内容がすごい面白いとかいうわけでないが、なんか見進めてしまうよ>>続きを読む

アメリ(2001年製作の映画)

3.3

全体的に可愛い映画。子供の心のまま大人になったようなアメリ。不器用で遠回りなやり方だがどこか相手を思いやる優しさを感じられる。陽気な感じで描かれているが、アメリの臆病さ、傷つくことへの恐れなども含まれ>>続きを読む

欲望の翼(1990年製作の映画)

3.5

冷徹な男とその冷徹さに火傷する二人の女性の話。

機械のように非感情的な男と、相反する感情的な女性のミスマッチさがなんとも言えない刹那さ生み出してる。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -(2019年製作の映画)

4.0

世界がこんな綺麗に構築されていればいいのにと心から思ってしまう。誰とでも簡単にいつでも連絡が取れてしまう今、手紙というのはあまり重宝されないが、この時代の手紙というものはきっと唯一無二だったのだと思う>>続きを読む

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

2.4

人の感情が波のように伝達しているような映画。曲と映像がとてもカッコよくて全体の色味が好き。裕福であるがための悩みや、期待されることでの苦しみ、自分の家庭にはないものだがそれぞれ違う苦しみがあるのだと思>>続きを読む

アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

3.4

何かがはち切れたかのようにそれぞれが自由を求めて行動する。しかしその先にはそれなりの代償やリスクが生じると言うことは、その最中には決して気付けない。人間は、大切なものを失わないと重要性に気付けないよう>>続きを読む

東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

3.6

テンポ感よく爽快感ある映画。個性派のホームレス三人衆が、ホームレスという立場でありながら、明るく思いやりもある。きっと自分も辛い過去があるから人に優しくできるんだろうなと思った。所々差し込まれる映像の>>続きを読む

ある夜、彼女は明け方を想う(2022年製作の映画)

4.3

120分の映画を見たような充実感を45分で与えてくれる映画。この関係で一番しんどいのは浮気された夫でも、浮気相手の年下彼でもなく、浮気した妻なんじゃないかと思う。そもそも浮気という漢字2文字で悪と決め>>続きを読む

空白(2021年製作の映画)

3.8

誰に責任があるかわからないモヤモヤした感じと映像の素朴さがすごくマッチしている。感情のぶつけどころがない鬱蒼とした感じがひしひしと伝わってくる。それぞれが必死にもがくも、なにも得れずに喪失する人間の脆>>続きを読む

永遠に僕のもの(2018年製作の映画)

4.0

才能っていつどこでなにに開花するかわからないものだなと思った。一言で悪だと言い切れないような刹那そうな表情や、信念みたいな空気感を感じて、恨みきれないのは美という衣を羽織っているからなのだろうか?わか>>続きを読む

世界一キライなあなたに(2015年製作の映画)

4.1

この手の映画はいつ見ても好き。ルーのような周りの人を明るくできる性格とは対極にいる自分は彼女の才能に嫉妬するほど羨ましいと思った。お互いのことを考えてとった行動が、お互いを一番悲しませるにな皮肉な結末>>続きを読む

さよならの朝に約束の花をかざろう(2018年製作の映画)

4.1

良い。たくさんさよならを経験した主人公は、本当に大切なものを見つけ幸せのさよならを知る。この幸せのさよなは主人公が生きている限り繰り返されていく。母親の強さ、子供の成長スピード、命に終わりがあることを>>続きを読む

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

3.3

選択できる自由の素晴らしさを感じた。自分の頭で判断出来ることを幸せだと感じれる映画。自分が行ったことが全部自分に返ってくることを肝に銘じて生活しようと思った。

ANNA/アナ(2019年製作の映画)

3.5

自分が自由を得るためになにをするか、誰を利用するか、どっちの味方につくかを常に感情的にならないで損得だけで動いてるannaがすごくカッコいい。オルガとannaのお互い認め合ってるけど、言葉には出さない>>続きを読む

ステップ・アップ(2006年製作の映画)

3.6

名前の通りだけど、人が成長する過程をそのまま見てる感じ。普通に感動します。hiphopとかのブラックカルチャーが好きな人もバレエとかの芸術系の文化が好きな人どちらも楽しめる。双方の良さが合わさって新し>>続きを読む

レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.7

憂鬱な雨の日が少し好きになるような映画。雨のnyを舞台に繰り広げられる出来事が主人公の性格とすごくマッチしているような気がした。「住む世界が違う」って言う言葉、すごくわかるような気がする。

サイダーのように言葉が湧き上がる(2020年製作の映画)

3.2

映像、内容共に綺麗なので心を浄化したい時におすすめ。感じ(漢字)の間違えが最後の感動のシーンを生み出すとは思ってなかった。

浅草キッド(2021年製作の映画)

4.0

緩くて自由な平成令和もいいけど、熱くて泥臭く暖かい昭和という時代も生きてみたいと思える映画。「時代じゃない」では済まされない誇りや信念があるかっこよさと自分の信じる笑いを追求する相反する2人どちらもカ>>続きを読む

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