zundさんの映画レビュー・感想・評価

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関心領域(2023年製作の映画)

4.0

アウシュビッツ強制収容所の隣で暮らす平和な家族。
人が死ぬシーンは一切なし。ほぼ家族の生活が中心で描かれていて何も起こらない。

それがあまりにリアルで本当にこうだったのだろうと納得する。
ああ、いま
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ファーゴ(1996年製作の映画)

3.9

当時見た時はピンとこなかったけど、凄く良く出来ている
オーソドックスな田舎町の殺人モノながら、裏テーマが深い
実話なのも良い

最強のふたり(2011年製作の映画)

3.0

公開時はいい映画だったんだろうが、近年の価値観のアップデートで厳しくなってしまった
主役ふたりはすごく良いんだけど

システム・クラッシャー/システム・クラッシャー 家に帰りたい(2019年製作の映画)

3.6

如何ともし難い現実を突きつけられて無力感が残るが、ではどうすればいいのか?と言われると…うーむ。

周囲の大人が善人ばかりなのでベニーはまだマシなのかも

手紙は憶えている(2015年製作の映画)

3.6

認知症のおじいちゃんが施設を抜けだして手紙の通りに旅をする
認知症によって記憶が混濁、手紙の指示は他人の意思か自分の意思か

銃を買うあたりからきな臭くなり面白かった

実は社会性もあるテーマで、認知
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.8

期待したほど面白いとは感じず。
話は思ったほど難解ではないが、登場人物はかなり多い。

話の力点がわからないまま見始めると、軽視していた人物同士の関係性が映画の結構な根幹を担っていたりして後半に混乱を
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ウォール・ストリート(2010年製作の映画)

3.2

期待値は超えない感じ
リーマンショックの話だが家族愛を混ぜるあたりが日和ってるように見えてしまった

アンノウン(2011年製作の映画)

3.2

つまらなくはないけど色々無理がある
リーアムニーソンが弱いのもちと

フライト・ゲーム(2014年製作の映画)

3.6

頭空っぽで観れるし最初から最後までずっと面白い
こういう映画が見たい気持ちに100%応えてくれるこの安定感

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.7

想像したタイプの映画とだいぶ違ったせいでエンドロールが始まったときにのけ反った

役者の存在感、不穏でやたら耳につくピアノの演出、オープニングの入り方とセンスは抜群

見方を間違えたのが勿体なかった…

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.7

思った以上に語らない映画だったけど面白かった。

特に駅の飲み屋で飲むシーンが良い。
後ろを足早に通り過ぎるこ綺麗なスーツのサラリーマンとトイレ清掃のあと一杯やる小汚い主人公。
自分はどちらかと言えば
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.0

3時間半ひたすら当時の白人がいかにクソであるかを見せられる…と言うと乱暴かもだけど、だいたいそんな感じ。

全編に張り詰める緊張感と役者陣の迫力がえげつなく、体感は2時間ぐらい。特にデニーロは名優すぎ
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ナワリヌイ(2022年製作の映画)

4.0

色々と悪い話も聞くナワリヌイ。
真偽はともかくプロパガンダ映画なのは間違いないが、これが本当の意味でドキュメンタリーであるなら、あまりに貴重すぎる映像。
おかげでロシアの解像度がかなり上がった。

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OSLO / オスロ(2021年製作の映画)

3.7

未来を知っている我々からすると、なんともやるせない気持ちになる。

ただ、たとえイスラエルとパレスチナ間の未来に寄与しなかったとしても、オスロ合意が成し遂げたことは人類にとって大きいはず。
ここで匙を
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見えざる手のある風景(2023年製作の映画)

3.6

真剣に見るもんじゃないが、初めから最後まで展開が読めない面白さ

なるほどな社会風刺も今を鋭く突いてる
単純にリアリティショーだけでなく、考えるほど色々なメタファーを含んでる気がしてとても良い
シンプ
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屋根裏のラジャー(2023年製作の映画)

3.5

ポノックは応援したいので観に行ったのだが、思ったよりちゃんと面白かった

ストーリーは子供の頃作り上げた空想のトモダチ、という散々使われた題材で新鮮さはないものの、要所のセリフが響く。
冷蔵庫という名
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ナポレオン(2023年製作の映画)

4.5

レビューを見てあまり期待せずに観に行ったら想像の10倍面白かった

ワーテルローの戦いを筆頭にどの戦闘シーンも凄まじいダイナミズムとリアリティ。これがたかだか千、二千円で観れることに感動すら覚える。
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わたしは金正男を殺してない(2020年製作の映画)

3.6

面白かった
結局、金正恩の完全犯罪が成立しただけ、という事実に世界構造の限界を感じる

駒田蒸留所へようこそ(2023年製作の映画)

3.5

ウイスキーを題材にしたお仕事映画。仕事に対する気持ちは前職のほうがあったなあ

正欲(2023年製作の映画)

4.5

原作のとあるインタビューで「多様性という言葉には"理解してあげる側"というある種の傲慢さがある」と原作者が言っていた

LGBTやらジェンダーレスやらの横文字を社会的成功を収めたセレブやキラキラニュー
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ドミノ(2023年製作の映画)

3.2

インセプションと言われればインセプション味はあったものの、そのつもりで観ると肩透かしを喰らうかも。
カジュアルインセプションにデビッドフィンチャーのゲーム味を混ぜて5ぐらいで割った感じ。まあまあかな?
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

クリエイティビティに長けていて視覚的には眼福なのだが、いかんせんリアリティが無さすぎて終始「?」で入り込めず
見せたいシーンとテーマだけ決めて細部は気にせず繋げた感が否めない
子役の子はうまかった

アンダーカレント(2023年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

中盤までは興味深く引きこまれたが、あまりのローテーション、ぼそぼそとした演技が続くため徐々不自然さを感じ始める
一度感じると演出の間が白々しくテンポの悪さとなり、唯一のヒキであった真相のしょうもなさに
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イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

3.8

タガが外れたサイコパス水戸黄門、マッコールさん最後のお仕事。彼が時計に目を落とせば劇場内は犯人への同情に包まれる(多分

イタリアの港町も美しく旅行気分に浸れるのも良かった。これが最後は寂しい

イコライザー2(2018年製作の映画)

3.4

1より規模が大きくなってアクション映画感がでてしまった
面白いけど1の方が好みかな

イコライザー(2014年製作の映画)

3.5

最新作公開中なので見直し。主人公普通に犯罪者だけど面白い

福田村事件(2023年製作の映画)

3.5

文字で事件を知るのと映画として映像で知るのでは、背景理解に雲泥の差があった。100年前は人命が軽かった、差別意識が強かった、そんな簡単な話では無かった

ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

3.5

センスの塊のような作品。不可思議で意味深。センスが合うかは人次第。好きな人はすごく好きそう

交渉人(1998年製作の映画)

4.5

この設定を思いついてこの俳優を当てた時点で勝ち確に思えるが、さらにテンポも抜群、ユーモアもあり、展開もラスト含めてばっちりでメチャクチャ面白い

シンドラーのリスト(1993年製作の映画)

5.0

久しぶりに見たらあまりの傑作ぶりと内容の熾烈さに放心した。評価するのもおこがましく感じるほどの不朽の名作

人類から差別や戦争が無くならない限り、これを越える映画はでないと思う

セブン(1995年製作の映画)

4.0

デビットフィンチャーは好きだし名作だとは思うものの、よくこんな映画作ってくれたなと言いたくなるラストである

光の旅人 K-PAX(2001年製作の映画)

3.7

物語の甘いところに目を瞑れば面白いがケヴィンスペイシーで持っていると言えなくもない

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

3.8

光るものはないがしっかり面白く社会性もある。さすがイーストウッド