グラビティボルト

呪術廻戦 第1期のグラビティボルトのレビュー・感想・評価

呪術廻戦 第1期(2020年製作のアニメ)
3.9
そもそも原作から好きだったんで、
昨年の上旬から期待しまくっていた1作。
Jホラー&ジョジョ&Bleach&高橋ヒロシの不良漫画を足したようなごった煮スタイリッシュな味わいが気持ち良い漫画なんだよね。


元々原作者の描く漫画のタッチからしてアニメのコンテみたいなラフさがあって、かつアクションの志向が明らか
ボンズや庵野秀明、Bleachに影響大なことは間違いなくて、キャラの衣装のシンプルさも相まってスピーディに動かし易そうだとは思っていたが物の見事に跳ねてくれた印象。
回を増す毎に原作漫画という静止画のコマとコマの間を動画にしてアクションを作っていく意識の高さにはワクワクさせられた。
特に1話の高校校舎内を駆け出す伏黒恵のバックショットなんて、
ウォン・ビン「アジョシ」からの見事なトレースだと思う。
「実写アクションのカメラマンがいるようなアニメ」っていうコンセプトがほぼ成功していて、キャラのアクション寸前の「溜め」のモーションがアニメ的な飛躍とリアルっぽさの狭間の一番気持ち良い塩梅で落ち着いてる。

あと、最終回24話における釘崎&虎杖のアクション!
あれに関しては「完璧」だったのでは?
原作漫画のナレーション処理って中々難しいのだが、(鬼滅しかり)24話のナレーションは釘崎に発声させることでキャラ同士の信頼関係の経年変化を感じさせてくれて味わい深い。