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ワンピース 魚人島編のsarのレビュー・感想・評価

ワンピース 魚人島編(2011年製作のアニメ)
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前提として、ワンピースは大好きなのであるが、あの事件から2年間の時を経て、冒頭の出発に胸が熱くなり魚人島編への期待が高まった分、見るのも苦になるくらいつまらないシリーズだった。これまでほとんどメッセージ性を出してこなかったワンピースであるが、今回は差別というかなり大きなテーマで描かれていたにも関わらず回収しきれておらず、温室で育った王妃の主張も相容れないものであった。魚人としての誇りを持ち人間と平等に渡り合うのであれば、何故魚人島を捨てて、人間と住むことを強制するのかが気になった。行きたいものだけ地上に行けば良い。自由に旅行できるように時間をかけて働きかけていけば良い。国の成り立ちは深海に追いやられたのかもしれないが、今は立派な故郷になっているではないのか。差別を解消させるというのと、故郷を捨てるという主張が個人的には一致できず、疑問だった。
それと、ワンピースの魅力の1つである、味方も敵も魅力的なキャラクターという特徴が失われていたように感じた。アーロンが好きではないのでアーロン2号が出てきても、同じ結末を繰り返すだけだし、悲しいことにジンベエの魅力が個人的にはよくわからない。かっこよさも面白みも可愛さもないというか、まあそこも魅力なのだろうけど。
展開も読めすぎてしまったし、ルフィがあんまり話したことのない王子を友達呼びして感動展開になってたのが面白かった。
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