世界を壊し世界をつくる

屍鬼の世界を壊し世界をつくるのレビュー・感想・評価

屍鬼(2010年製作のアニメ)
4.0
外部から隔絶されてきた人口わずか1300人の外場村を舞台にしたホラーサスペンスアニメ。
話数が進むごとに起きる死因不明の不審な事件に深まる謎、明かされていく真実、不気味な雰囲気に引き込まれていく作品。
今作では題名通り鬼が出てくる中で、序中盤は鬼が恐れられる対象として描かれていくわけですが、終盤になって自分達の身が危ぶまれると人間と鬼の立場が逆転し、容赦なく鬼を殺す人間の残虐性や脆さなどについて触れつつ、どちらが本当に恐ろしいのかが分からなくなっていく様子はとても面白かったです。
ただ、終盤が殺伐としていて人とかがよく死んだりすることからどういう気持ちで観ていいのか分かりませんでしたし、ラストも駆け足で終わっちゃったのですごくモヤモヤしてます。
序盤の雰囲気が好きだっただけにもったいない印象でした。
opが好き。