世界を壊し世界をつくる

ローゼンメイデンの世界を壊し世界をつくるのレビュー・感想・評価

ローゼンメイデン(2004年製作のアニメ)
4.1
引きこもりで不登校の主人公″逢坂ジュン″のところにある日、人形のローゼンメイデンが届き、ネジを巻いて動かしてしまい、契約を交わしてしまう。
そこから始まる、アリス(完璧な人形)になるために7体のローゼンメイデン達が1体になるまで争うアリスゲームというバトルロワイヤルを軸に話が進みつつ、主人公の葛藤や成長、それぞれの人形と人間の関係性に焦点を当てて描く、信じることをテーマに繰り広げられる主人公ジュンの成長物語。
生きることとは戦うことと考えるローゼンメイデン達が戦うことから逃げてきた主人公のアンチテーゼとなっており、意味があるかどうかも分からない戦いに意味があると信じる非情な健気さに感化され、戦うため少しずつ歩み始めるジュンが魅力的な作品。
ローゼンメイデン達のクスッと笑える日常もありつつ、可愛い中に時折見せる達観した考え方や言動にハッとさせられる。
4話と10話が好きでした。
単純にキャラクターも可愛いし、ゴスロリファッションがすごく絵になる。
面白かったです。