ポケモンガラル編のスピンオフ的ウェブアニメ。
TVアニメ本編でサトシが主役じゃなくなった時、厚い闘志と夢いっぱいのサトシが出ないと、こんなに勢いがなくなってつまんなくなるのかとガッカリしたもんだったが、あれ以前に、サトシ無しでもこんなに美しい繊細なポケモンアニメが作られていたことに、正直感銘を受けた。
映像や編集、脚本、作り的には素晴らしすぎて5点満点でも良いんだが、まだ比較的ポケモン歴浅くて5点満点入れるほどは思い入れが足りんかった。
スタジオコロリド、週一のTVアニメ以外は色々作ってて、私の大好きなペンギンハイウェイとか良い作品も作ってた。これからもっと注目していく。
作品的には、こうして見ると、一概に委員長や副社長が悪い人たちには感じられない。人間だもの。
やっぱりダンデさんはかっこいいけど、彼の描き方も、自分ではまだまだだと思っているのに、長年絶対王者の立場に立ち続けて、人々、特に子供達の夢を担う立場として王者らしさを出していかねばならない責任と期待の重圧で苦しんでいるのが滲んでるのがいい。そして本人でなく、対戦した他者に「勝ちたいのか負けたいのか分からない顔をする」と言わせる匂わせ方も良い。本人はあくまでも仮面を脱がない、ポケモンリーグチャンピオンに憧れる子供たちの夢を崩さない絶対王者であり続けているのがカッコいい。
