総監督を庵野秀明さんが務める「キューティーハニー」。なるほど、実写版の「キューティーハニー」でやりたかったのはコレだったのか...。全3話という短さだけど詰め込み方が凄い。濃密な全３話。最終回だけ摩砂雪監督×庵野秀明コンビで作られているので完全に「エヴァンゲリオン」(笑)悪の組織パンサークローが望む事は「シン エヴァンゲリオン」と「シン 仮面ライダー」と被りまくっているのも「庵野秀明印」がデカデカと押されている証明。どうしても哲学的なものをストーリーに入れ込むのが好きなのですね。短い中に個人的な悩みや友達の過去、謎の人物像の伏線張り、派手なアクションと世界を巻き込む政治的判断という名の元に下れる汚い決断などなど同時進行で展開するのに混乱せず、わかりやすく、スリルに満ちた展開に昇華させるのは流石は「庵野秀明」です！お色気シーンはバンバン出てくるので家族向きではない。今石洋之さんによるオープニングアニメーションは最高でした。あと、怒りが燃え上がる時の目が完璧に「永井豪先生のタッチ」だったのは嬉しかった。あれがなければどんなに面白く仕上げてもらっても、心に引っ掛かるものがあっただろうなぁ。また「永井豪×庵野秀明」で作品が生まれないか？相性がとても良いと思う。監督がやりたい放題出来る素材が「永井豪先生の作品」にある気がする。
