瑞鶴

R.O.D -THE TV-の瑞鶴のレビュー・感想・評価

R.O.D -THE TV-(2003年製作のアニメ)
4.5
リアタイでフジテレビで観ていたが、確か全話放送せずTVだけだと消化不良な内容だった。TVだけだと打ち切りのような状態だったので、つまり残りが観たければDVDを買って観ろという事だった。
当時頻発していたフジテレビのそうした不誠実なやり方は気に入らなかったが、作品自体はもの凄く気に入っていたのでDVDを全巻集めた。

製作は当時まだ名前を変えて新勢力だった「アニプレックス」。

当時の特にフジテレビの深夜アニメ枠の問題は「2000年代初頭フジテレビ深夜アニメ問題」などと調べれば出てくる。
調べると、デジタル化への時代の狭間の問題もあってか、後の「ノイタミナ」枠を作るフラグだったのかと改めてアニメ界の歴史を知ることになる。

ちなみに本作は初めてDVD全巻を集めた作品かもしれない。
DVDのパッケージもかなり凝っていたのを覚えている。

この作品自体の良さは、一言では言い表すのは難しい。
1話から魅せるアクション、独特の空気感、独創的なOP、センスの良い音楽、シリーズとしての世界観と個性あるキャラクター。

既に発売されていたOVA版のR.O.Dとも繋がっていく話の展開は胸熱だ。
まだデジタル放送する前だったようで、映像は4:3だが、書いている2023年に観ても古さを感じない。むしろ、作品としてのセンスの良さを改めて思い知らされた。

未見の方はまずはアニメでOVA版というのがあるので、先にそちらをご覧になってから、本作を観ると十二分に楽しめる事を約束しよう。

あと、CoCoのメンバーだった三浦理恵子さんがとあるキャラクターの声を担当していたり、ED曲を担当しています。らんま1/2の頃を思い出したりとノスタルジックな気分に浸れるかも。
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