世界を壊し世界をつくる

カレイドスターの世界を壊し世界をつくるのレビュー・感想・評価

カレイドスター(2003年製作のアニメ)
3.6
日本からアメリカへ渡った主人公の苗木野そらが昔から憧れを抱くエンターテイメントショーカレイドスターで底知れぬ努力と持ち前の根性を武器に次から次へと立ちはだかる試練を乗り越え、成長していくサクセスストーリー。
YouTubeで無料配信やっていたことから視聴。
かなり珍しいサーカスを題材にしたGONZOのオリジナルアニメとなっていて、2003年制作とあってか作画に時代を感じる作品。
自分はサーカスを見たことがないのでサーカスの面白さはあまり分からないですし、凄さも想像の範疇を出ないのですが、主人公が努力して周りに認められていく様、また成長していく様には胸にたぎるものがありますし熱くなりますね。
大きなステージが成功するのは自分が達成したわけではないけれど達成感を味わえたり、主人公の視点から努力や成長を見てきているからこそ感動もできるところがカレイドスターの魅力となっていて、その感動の最高潮を26話(最終話)に持ってきた構成力に脱帽させられました。
『あなたが私の夢になって』この言葉の重み、レイラさんとの関係性が分かるからこそ泣いてしまいました。
名作っていうのはこういう余韻がある作品なんだと再認識させられました。
展開がすこし似ていて最初からとてもハマれていたわけではなかったですが、後半の展開が最終話に集約されていく様は凄く綺麗なのと、自分が個人的に好きな11話のアンナのお父さん回は感動できると思うので観てない方は是非一度観て欲しいと思いました。
2期もあるので楽しみにしたいと思います。