かこじ

今、そこにいる僕のかこじのレビュー・感想・評価

今、そこにいる僕(1999年製作のアニメ)
5.0
鬱アニメの代表作と言われる本作。
確かに少年少女、特にある少女が酷い目にあうので、見続けるのがつらい。
でも、戦時下の世界と反戦を徹底して描き、非常に志が高い作品。

大筋は『ラピュタ』
流行の異世界転生ものながら、主人公は決して無双せずひたすら耐える。
おそらく、ベトナムやアフリカの少年兵をモデルにしたのでは?
作画や演出で楽をせず、キチンと描く点は、大地丙太郎監督の誠実さを思わせる。

争いを拒否し、己の正義を貫くシュウは、今のアニメ界では稀な存在。
鬱アニメの一言で片づけてはいけない名作。
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