世界を壊し世界をつくる

今、そこにいる僕の世界を壊し世界をつくるのレビュー・感想・評価

今、そこにいる僕(1999年製作のアニメ)
3.8
平凡な日々を生きる少年、主人公のシュウはある日出会った不思議な女の子ララ・ルゥに一目惚れをした。しかし、彼女は謎の集団にさらわれてしまう。
シュウは彼女を助けるために追ってきた世界でララ・ルゥという一筋の希望のもと奮闘するボーイミーツガールに基づかれた冒険SFアニメ。
正直なところ、自分はこの作品を観てあまり感動もできませんでしたし好きにもなれませんでしたが、戦争というものを現実的に残酷にあまり美化せず描いていた事に感心しました。昨今、中々作られることはないような作品
鬱アニメと名高い今作ですが、暗い雰囲気が強い分シュウとララ・ルゥの恋や生き様、シュウのまっすぐな意志は一層輝いて見える。幸せそうな姿に儚さが付き纏う
6話までの展開で主人公が一方的に痛ぶられたり弱っていくのは観ていてとても辛く、鬱屈とした雰囲気に耐えられなかった。
その話以降も、少し良い雰囲気になったとはいえ辛い話は続き、救われない人達の焦りや葛藤にスポットが当てられている。その中で、戦う事しかできない人々や世界に主人公が疑問を投じている。
戦っているのが小さな子供たちばかりなのが戦争の醜さを物語る。
あまりおすすめできるようなアニメではないですが、一度観てみて損はない作品だと思います。観てない方は是非
荒廃した世界におかしな原生生物達、へんな動く城。ジブリに影響受けてそう
自己犠牲の愛というものにはとても惹かれる。
昔のアニメの雰囲気の夕焼け綺麗よな。