お腹すいた

コタローは1人暮らしのお腹すいたのネタバレレビュー・内容・結末

コタローは1人暮らし(2022年製作のアニメ)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

可愛い絵柄のタイトルに引かれ、あらすじも見ずに勝手に「なんか可愛い感じの日常アニメ」を期待して見たら徐々に化けの皮がはがれていって(良くも悪くも)、この作品の実態は可愛らしい絵柄の皮をかぶった社会派アニメなのだと思い知らされ、内容に打ちのめされた。

育児放棄や児童虐待というテーマがこの作品の根底にはある。
4歳の子供が1人でアパート暮らし始めて、お隣の売れない漫画家や同じくアパートの住人の優しすぎるキャバ嬢、大家たち大人に囲まれて日々をコタローが過ごして行く。

このアニメを見た後でドラマもあると知り、見たけどドラマはネグレクトや児童虐待にまつわる描写がかなりマイルド。

自分の子供に嫌気が差して直接触りたくないからゴム手袋や使い捨ての手袋をしてまで育児する母親が出てきて衝撃だった。
創作ではなくて、実際にそういう親がいるんだろう。
そこまで子供を苦手ならそもそも子供作るな、は本当にその通りで去勢されるべき、人として、否人ではない。人の皮をかぶった何か別の生き物だと思う。
そんなにまでして育児をしたくないのなら施設に預けて欲しい。

歯科医のエピソードもよかった。

エンディングのコトリンゴの歌声と曲調、コタローたちの日常の映像の対比でしんどさがピークで泣きそうになるけどNetflixの配信設定でエンディングはカットする事にしてるのでいつも泣きそうになると次の話が始まるので泣かずに済んでよかった。

すごく良いアニメで、これから親になる人、なった人、どんな人にも見てほしいけどけっこうヘビーなので感受性が強い人は気力が漲ってる時に見ないとしんどいと思う!