滝和也

オーバーロードIIの滝和也のレビュー・感想・評価

オーバーロードII(2018年製作のアニメ)
4.0
ナザリックの進撃が
開始される。

嘗ての仲間が創りし本拠地
と残されたNPC達を護り、
ユグドラシルから来たもの
を探すというアインズ様の
願いとは別に…

生きるモノ達を踏み潰しながら

「オーバーロードII」

アンデッドである真祖シャルティアがワールドアイテムにより、精神を支配されアインズ様が出撃する事態となったナザリックは敵の存在を意識し、戦力の増強を図るべく、リザードマンの村を襲うことを決める。攻撃隊を任されたコキュートスの策は如何に?その頃王都に潜入していたセバスに運命の出会いが起こる…。

アインズ様(モモン)がメインとなり、情報収集をしていたナザリックが遂に攻勢に手探りながら動き始める第二期。先ずは理不尽にもナザリックという恐怖の軍団に襲われるリザードマンたちが決死の覚悟で結集し戦いを挑む前半。基本悪役のナザリックはアンデッドの軍団ですからね(笑)リザードマンたちが主役となり、立ち向かう姿が王道の任侠もの並に男気や恋を描いていて…盛り上がる訳ですが…それを鼻にも掛けないレベルで…最終的に踏み潰すアインズ&コキュートス。ここでコキュートスの武人としての義が見えて美しい訳です。やはりアインズ様を中心としたアンデッド軍団の美しさがたまらない(笑)骸骨騎士に萌えてしまうのは私だけではないはず(笑)

中盤からはセバスメインのヒーローモノに。正統派の聖騎士キャラのタッチ・ミーさんが創りしセバスは弱いものの味方。ナザリック内では異色で…。故にボロカスにされ人扱いされない奴隷のツアレとの愛が逆に世界観を広くしていますし、王国のマフィア八本指との対決、そこに芽生えるクライムとブレインとのつながりが意味をなしていきます。その八本指との反目を利用して王国の裏社会を牛耳ろうとするデミウルゴスの恐るべき知略がまた素晴らしく、血まみれで美しいわけですが…。あの王女様がここで登場するんです。このあと3期、4期の王国を代表するキャラ、ラナー王女。怖い、ホントに怖いのは彼女ですわ…。

魔皇ヤルダバオトの進撃、漆黒の勇者モモンの対決が2期のラストを飾りますが…(なんて茶番何でしょうか(笑))この段階でナザリックの精鋭が何をしてるのか、基本わかってないアインズ様が可愛い(笑)自分の予測を遥かに超えて勝手にアインズが考えているに違いないで動いてくれる配下達。できる部下たちなんですが…(笑)まぁセバス以外人の命なんてゴミ以下のモノとしか思ってないメンバーですからね。一万人のさらわれた方々はどうなっちゃうんですかね…。

何よりアインズ様が考えている以上に動き出すナザリックの配下達が面白くなってくる2期。更に全面攻勢に進む3期へと続きます。
滝和也

滝和也