魔王軍から解雇…
された兵士は実は
超絶有能！
いつものチートかと
おもいきや…
後半一気に解き解される
その複雑な心の糸に
これは中々と…
「解雇された暗黒兵士（30代）のスローなセカンドライフ」
ダリエルは長年勤めあげた魔王軍四天王の補佐職を突然解雇された。血は繋がらないが、身内として献身的に尽くしたはずの二代目であるバシュバーザからの通達にショックを受け、森を彷徨う。その時人間の村娘マリーカを助けたことから、彼のセカンドライフは始まる…。
二代目の社長や上司に叩き上げのできる社員が嫉妬され、疎まれ解雇される…これよくある話で…大体ラクして育った二代目は…。モロに食らった主人公の存在感が新天地となるラクス村で上がっていくのと同時に、嘗ての魔王軍での価値がガンガン浮かび上がる前半。単なるチートではない展開にうーんこれはと唸らされます。（実は人間で…武器を使うと超絶強かったというのも、この世界の魔王軍が魔法により武器がいらないという設定の妙もあります。）
更に主人公の有能さ、世界全体を見る相互理解の深さ、そして彼の出自がわかる後半、正に怒涛の伏線回収が起こります。家族愛、親子愛、兄弟愛、そして夫婦の愛とその全てが絡み合い大団円へと向かます。その絡み合った糸がキレイに解き解され、纏まる形にこれは良作と感じました。
中でも、簡単にストーリーがハーレム化せず、マリーカさんとの愛が実は全てを良い方向に持っていくという…内容が素晴らしい。母は偉大であると言う部分が納得感があります。
わずか１クールで良くまとまったなと。主人公が学生でなく、理解できる大人である点がGATEと同じで、見やすく、無理がない点も良かったかなと。面白かったです。
