Yutaka

攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIGのYutakaのレビュー・感想・評価

攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG(2004年製作のアニメ)
4.8
「スタンドアローン」の解釈がこんな所まで広がるのには驚いた。コントロールする者とされる者、模倣する者とされる者の関係における可逆性が前作より深く描かれている。
さらにナラティブはよりハイコンテクストになり、実際の社会情勢も踏まえた国防や難民問題を中心に据えた極めてポリティカルなテーマはアニメ作品とは思えない。
そして前作に比べるとバトーやトグサ以外の9課のメンバーの活躍も増えて物語の厚みが出てきたし、相変わらずタチコマが良い。実存系のテーマはタチコマに任せて、少佐たちはアクションや本筋のプロットをなぞっていくのが良いバランスだった。
後からジワジワと効いてくる11話の草迷宮のエピソードが超重要。
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