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葬送のフリーレンのBremingerのレビュー・感想・評価

葬送のフリーレン(2023年製作のアニメ)
5.0
1クール目ももちろん素晴らしかったけれど、2クール目もやはり素晴らしい。
パーティができたからこそ守るものが増えてフリーレンがしっかりして、フェルンもしっかりして、シュタルクはあたふたして、ザインは見守るように歩いて、パーティだからどこかで別れもあり出会いもあり、RPGのその後の世界を共に旅できる優しい世界が展開されていて素敵だった。

2クール目では魔法試験がメインストーリーになり、これまた個性豊かなメンツが揃って、それぞれの魔法や生活のルーティンや趣味嗜好なんかがどのキャラも発揮されていて毎話驚かされっぱなしだった。
ジト目でダウナーなキャラのユーベルは好みすぎた。これは罪ですわ。

コメディな点も変わらず良くて、コメディリリーフを一身に引き受けるフリーレンが最高に楽しく、しょっちゅう暗いよー怖いよー状態になるし、ぼやや〜って感じの表情になっちゃうし、常に緩さがあって好きだった。
それなのにフリーレンはヒンメルはじめ過去に組んだパーティとの回想や経験で自分の引き出しを増やして困難を潜り抜けていく過程はヒンメルの優しいセリフも相まってグッときた。

フェルンとシュタルクの関係性がちょろっと動くのは可愛すぎて情緒がおかしくなりそうだった。鈍すぎるぞシュタルク。でもそんなお前が大好きだぞシュタルク。むっすーフェルン。むっすー。

作画は2クール通してどの回もハイレベルで、2クール目ではアクションシーンがかなり増えたのにどの構図も見やすさと迫力がマッチしていて見応え抜群だった。
キャラクターの表情がコロコロ変わる作品ではないのに、どのキャラもどんな性格かがバシッと分かる点は最高の声優陣による声合戦のおかげだと思う。たくさんの熱を吹き込んでくれて感謝しかない。

最終話のタイトルが

 「また会ったときに恥ずかしいからね」

もう完璧すぎるんですよ。恥ずかしがって欲しいので2期でまた会いたいです。会えなきゃむっすー。
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