北海道に潜伏していた藤巻十三が、ヒグマに襲われそうになった登山客を救助。人間とヒグマとのこの壮絶な戦いについて知った警察、そしてある裏社会の組織が、そこに藤巻の存在を察知する。

北辰館空手の篠一郎を倒した藤巻は、奈良県警の多聞が到着する寸前に現場から逃走。何者かから彼の逃亡先を知らされた北辰館の者らは、自分たちが最強だと示すべく、藤巻を追い始める。

乱坊のもとで修行を始めたジョゼだが、なぜか先生には1発も当てることができない。一方の藤巻は、自らの内に潜む獣と向き合いながら、あの苦しい過去のことを思い返していた。

謎の存在だった軍曹が、ついに藤巻の前に姿を現した。軍曹らに仕組まれ、闇の格闘技大会KODOKUへと駆り出される藤巻。そこには対戦相手となる様々な格闘家が待ち受けていた。

藤巻がKODOKUで挑む初めての対戦。相手の龍王丸は、元力士という経歴からは想像もつかないスタイルの強烈な技を繰り出してきて、それが藤巻の内なる獣を目覚めさせてしまう。

かつて金網の帝王と呼ばれていた三船の秘密兵器、それは息子の海斗だった。父親が対戦している相手の動きを見事に読み取る、その驚異的な能力をなんとか封じなければ、藤巻は決勝には進めない。

最強の対戦相手を求めて道場破りを繰り返してきた丹波文七は、竹宮流にたどり着いていた。一方、藤巻は冴子の気持ちを確かめる決意を固めて戻ってくるが、その前には姫川が立ちはだかる。

竹宮流の藤巻十三と、北辰館の姫川勉。究極の対戦がついに始まった。内なる飢えた獣が呼び覚まされる、この死闘の行方はいかに。