Train

プリティーリズム・レインボーライブのTrainのレビュー・感想・評価

4.5
【努力・友情・勝利に収まらないもの】
昼ドラ好きの主婦もドン引きするとかしないとかそんな曰くを持つとんでもない女児アニメが存在すると聞いて、知識なしにいきなり3作目から見始めた。服屋なのかお菓子屋なのかコスメショップ目指してるのか方向性がよくわからない店でダンスなのかコンサートなのかスケートなのかよく分からないショーするというごちゃ混ぜな世界観な上に、謎にDJ KOOが主要キャラに君臨していて(ちなみにOPは4クール中3クールがTRFのカバー曲である)、見るアニメ間違えてないかと1話目はずっと困惑。展開的にも序盤はサクセスストーリーのテンプレなので不安が脳裏を過ぎるが8話を越えたあたりで物語の加速度が増す。これは…壮絶なる愛の物語だ。

ねちっこさという部分では正直想像よりはマイルドではあるが、子ども向けとしては十分トラウマレベルものである。その上、毒親や家父長制にまで切り込んでいくので、女児アニメにカテゴライズしてしまうのは間違いだな、と。じゃあずっとシリアスなのかと言われればそうでもない。ヒロ様が出てくる場面は基本笑いを誘う。とく彼のプリズムショーの際の演出と決め台詞は途轍もない。45話目の電車の場面は笑わない奴いる!?

最終的にはセカイ系的な物語に展開してしまうのでなんかもう凄いものを見ている気分になる。笑って、泣けて、その上また笑える。これぞエンタメの真骨頂。しかし、まだ『KING OF PRISM』を俺は見ていない。コレより上の段階ものがあると聞くと戦慄すらしてしまう。見るのが楽しみだよ。

今年はアイドルアニメの年だった。シャニマス経由でアイマスに触れ、事前知識なしにプリティーシリーズにも飛びついた。来年はそれらのシリーズを制覇していくと同時に、『ラブライブ!』シリーズと『アイカツ!』シリーズを新たに開拓できればいいなと思っている。
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