Yuto

SHOGUN 将軍のYutoのレビュー・感想・評価

SHOGUN 将軍(2024年製作のドラマ)
3.9
日本ではDisney+にて独占配信


太閤亡き後の日の本
「関ヶ原の戦い」の直前が舞台

歴史上の人物をモデルにした架空のキャラクターたちが繰り広げる陰謀と闘争劇


もとよりヂズニヰプラスに入会した本命は本作ではありませなんだが、評判の良さは以前より聞き及んでおりましたゆえ、折角の機会を不意にする理由もなく、プレデターのついでに鑑賞した次第でごさりまする。

とまぁそんなことは置いといて、最後まで面白かったです。時代劇は滅多に観ないのであまり多くは語りませんが、少なくとも洋画でよく見る「なんちゃってJAPAN」とは一線を画する完成度だと思います(それでも当たり前のように切腹したがる点はやはり西洋由来のジャポニズムが抜けきれてないのだろう)。

個人的には、アンナ・サワイ演じる戸田鞠子の通訳シーンが好きです。英語から日本語に。日本語から英語に。微妙にニュアンスの違う翻訳を行う様が、本作のプロデューサーが掲げる「異文化の架け橋」という作品の根幹たるテーマに通じると同時に、それを実現する困難な道筋を象徴しているようでもあり、興味深かったです。

カリスマ性溢れる二階堂ふみの演技も素晴らしい。ああいったキャラも演じられるのだなと感心しました。

詳しい人から見れば、演出面での正確さについてツッコミを入れればキリがないのでしょうが、ともあれこれだけのスケールで描かれる戦国の世は一見の価値ありかと。時代劇ファンでなくともオススメします。
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