がらがら

SHOGUN 将軍のがらがらのレビュー・感想・評価

SHOGUN 将軍(2024年製作のドラマ)
4.0
日本の戦国時代を題材にした小説をアメリカが本気でドラマ化。

真田広之が主演だけでなくプロデューサーも兼任してくれているおかげで、「アメリカ制作とは思えないほど丁寧で違和感が全くない日本描写」と「日本では絶対に作れないレベルのリッチな映像」が両立した奇跡的な時代劇。時代劇はあまり好みではないけど、ここまで気合を入れて作ってくれるなら楽しめる。

丁寧かつ豪華な映像だけでなく、陰謀・裏切り・策略、複数の勢力の思惑が混ざり合って、味方が敵に・敵が味方になる複雑なシナリオも見応えがあった。クライマックスの見せ場が合戦などの派手なシーンではなく策略の種明かしなんだけど、それでちゃんと見せ場として成立しているのが凄い。

タイムスリップものとかでは、現代人の視点で戦国時代の価値観の違いを表現するのはよくあるけれど、同じ時代の外国人の視点から日本の文化の異様さを表現するのは結構新鮮だった。観てないけど『沈黙』とかも同じ感じなのかな。

でも贅沢を言えばこの予算規模で描く大規模な合戦シーンを見たかったなー。
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