ザック

ひきこもり先生のザックのレビュー・感想・評価

ひきこもり先生(2021年製作のドラマ)
4.0
11年ひきこもりの男が母校の非常勤講師になり、その中学校で起きる様々な問題に悪戦苦闘しながらも奮闘していく物語。主演は大好きな俳優、佐藤二朗さん。

上嶋陽平(演:佐藤二朗さん)は11年ひきこもり。娘もいるが、今は別居しており母親の美津子(演:白石加代子さん)と2人暮らし。(父親は既に他界)かといって何もしていないというわけではなく、『うめ』という名前の焼き鳥屋の店主である。そんな中、陽平が登壇していたひきこもりセミナーを聞いていた梅谷中学校校長の榊(演:高橋克典さん)は非常勤講師として陽平に不登校の生徒達の支援を依頼する...。

『生きよう』『走れ』『学校なんか来なくたって良い』『できる』
陽平が放つ言葉は優しく力強い。またスクールソーシャルワーカーの磯崎さん(演:鈴木保奈美さん)、陽平より歳は若いが先輩教師に当たる深野先生(佐久間由衣さん)、ひきこもり仲間のヨーダ君(演:玉置玲央さん)、家にも学校にも居場所を失っている奈々ちゃん(演:鈴木梨央さん)、陽平の娘のゆい(演:吉田美佳子さん)等登場人物が抱える様々な葛藤に時折胸が痛くなり泣いた。(多分全話泣いた)
それ故、個人的に観るのにかなりエネルギーを使ったのでこれから観る人はそれなりの覚悟を持って観ていただきたい。そして役者陣の熱量をひしひしと感じて欲しい。
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