あまのうずめ

グッド・ドクター6 名医の条件のあまのうずめのレビュー・感想・評価

3.8
保護した看護師のDV夫に切りつけられ重症を負ったリム。手術を担当したショーン・マーフィーは何とか命を救ったが、下半身に麻痺が残ったことで恨みを買う。外科医としての仕事を続けたいとするリムの為病院はバックアップ体制を整えた。車椅子同志のサークルに入り恋人も出来、生活にも慣れたリムにショーンは立つことが出来る手術プランを提案する。


▶︎ショーンを中心に1話ごとボナペントゥラ病院の医師たちが難しい症例を治療していく医療ドラマと、各登場人物のエピソードと彼らの交流を暖かく見守るスタンスで視聴出来るドラマもシーズン6が終了。

シーズン1からずっと楽しみに観ていたファンとして、自閉症でサヴァン症候群のショーンにリアという恋人が出来、そして結婚し父になったとは創作ではあると分かっていても感慨深いものがある。

脚本の強さは勿論のこと、ショーン役のフレディ・ハイモアの演技が上手い。他の作品に出演していてもつい“ショーン”に引っ張られて観てしまう。脇を固める役者たちも良い。

今シーズンは特に各医師や各研修医のエピソードが満喫出来る内容になっていたと思う。そして患者側の各エピソードで家族あり方を提示していた。

ショーンと同期のパクやモーガンは収まるところに収まったが、ショーンの親代わりでもあるグラスマン医師との齟齬が次シーズンに繋がるエピソードとなった。
1〜6の間で外科部長になり病院長も昇格したマーカスが看護師の労働環境の為辞める形となり、誰がそのポストに就くのか?という期待もある。

来るシーズン7がラスト・シーズンとは名残惜しいものの、登場人物たちの今後が非常に楽しみなドラマ作品だ。