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拾われた男のkuraのレビュー・感想・評価

拾われた男(2022年製作のドラマ)
4.5
「偶然拾ったのは、人生を変える航空券だった。」

原作:松尾諭「拾われた男」

本作の原作者であり、俳優・松尾諭の”すっごい実話”に基づき、ひとりの男が運と縁の強さだけで生き抜く姿を描く笑いあり涙ありのヒューマンドラマ。

・松戸諭(仲野太賀)
本作の主人公。役者を目指し上京するが、レンタルビデオ店でバイトしながらオーディションに落ち続け&借金にまみれるものの、“運”と“縁”に恵まれ、一枚の航空券を拾ったことで人生が動きだす。

・松戸武志(草彅剛)
諭の兄。弟の諭の印象では無表情で何を考えているのかよくわからない。父のある一言をきっかけに、突然アメリカへと旅立ち、現地大学を中退後、消息不明に。

・比嘉結(伊藤沙莉)
諭とレンタルビデオ店のバイト仲間として出会う。夢を持ち頑張る諭を尊敬し、すったもんだの末、恋仲になり、やがて結婚して諭を支える良妻賢母。

キャストを見た段階で期待しかないという感じでしたが、これはおもしろい。
自分が松尾さんを認識したのはドラマ『SP』だった様に思いますが、その頃や、そこに至るまでにこんなバックストーリーがあったのかと初めて知ることばかりでした。
豪華俳優が集結しているのも、キャストの皆さんが一つ一つのシーンをものすごく丁寧に演じているのも松尾さんの人柄の賜物なのでしょうね。

VHS時代のTSUTAYAの懐かしさだったり、好きなシーンやキャストのあれこれを語りだせばキリがないですが、仲野太賀と伊藤沙莉がとにかく凄いです。
(今現在、この2人が引っ張りだこな理由がこの作品の演技を見れば分かると思います)
成功したとか夢を掴んだではなく、"拾われた男“というタイトルも好き。超良作。

"オールチャラ“
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