むぅ

glee/グリー シーズン6のむぅのレビュー・感想・評価

glee/グリー シーズン6(2015年製作のドラマ)
4.1
「スクールカースト」
その概念は確実に存在したけど、私の学生時代にはこの言葉はなかったと思う。初めて聞いた時、へぇっ上手いこと言う!と思った。日本独特の和製英語だということも最近知った。
無くなればいいと思うけれど、学生時代ここから学ぶことは結構多かった気がする。その構造からいじめさえ生なければ。

カートとブレインが繰り広げる“あるある”の恋愛模様、レイチェルの夢に真っ直ぐだけれど“世界の中心は私”病、サンタナの自分でもわかってるのにブレーキが故障しがちな“毒舌のさらに先”、ティナとクインのあるべき自分とこれが自分の“行ったり来たり”、ブリトニーのポケーっとしてる子の“核心をつく時の威力”、サムの次々に恋しちゃうけどその度に真剣だから周りがうんって合わせていく“恋愛体質”、メルセデスのしっかり芯があるからこそちょっと早めに登っちゃう“大人の階段”、パックの“不良が捨て犬拾う時の威力論”、アーティの自身の環境があったからこその“自分を見る目”、フィンの内面が成長するにつれカッコよくなっていく姿などなど、人間観察が本当に面白かった。

私は学生時代にこんな性教育は受けてないような気がすると思い出し色々考えさせられた描写や、日本なら地震が起きたらどうするかと学んできたように銃声がした時にすぐにみんなが取った行動に悲しい恐怖を感じたり、映画やドラマを観るたびに日本には無くて良かったぁと思ってしまうプロムに大人の予行演習の側面があること、まだまだ知らないことや学ばなければいけないことを教えてくれるドラマでもあった。
観たいミュージカルや、iPodにおとしたい曲も増えて楽しい。
そして、自分の英語力よ...と再認識もした。
大人になった主人公達が、今それぞれに楽しく過ごせていますように。
むぅ

むぅ