評判は良いのは知ってたただ何となくキャスティングもあらすじも自分好みでは無かったのでずっと敬遠してたんだけど「涙の女王」にどハマりしてキム・ジウォン目当てで視聴。
って、この流れだとだいたい「もっと早くに見ておけば良かったー!」ってなる事多しなんだけど…、
重い…、最後までずっと重い(笑)
そして最後までしっくり来ず。
とくに長女と長男には最後までどうしても共感出来なかったな〜。
長女は悪い人間では無いんだろうけど常に無神経で何かにつけて人の悪口ばかり、長男はまだ気は使える方だけど常に何かを妬み文句や言い訳ばかり、
結局今自分達が置かれてる現状を境遇や誰かのせいにして生きてて、すっごい苦手なタイプ。
終始イライラして観てるのもしんどい。
そら、上の姉兄があれじゃあ末っ子もあんな風になってまうて(笑)
しかもそういう展開が延々と続く。
とくに長男が車のキーを見つけた辺りの件もほんとムリだった。
乗ってないなら車を貸して貰えるかもと思う長男の考え甘すぎん?どういう道理で貸して貰えると思ったん?
このドラマで唯一共感したシーンが
15話で四十路の長女が居酒屋で女友達と飲みながら、
「50歳…、感情は残ってるのかな、
ただ生きてるだけな気がする
動物みたいにもぐもぐと餌食べてるだけ…」
っていつものように周囲も気にせず失礼な事を大声で話してたら後ろの席で飲んでいた50代女性達の一人(チョン・ヨンジュ)が穏やかに淡々と…
「ただ生きてるだけ
もぐもぐ餌を食べてるだけの
50歳の女が教えてあげる…
あなたの言いたいことが分からなくはない、30歳になればカッコよく生きてると思った
でも違った
"40歳になったら?"
"50歳は?"
"生きる意味が?"
"死ぬしかない"と思ったけど…
50歳?、同じよ
50歳は突然やってくるの
私は13歳の時にちょっと昼寝をして
今、目覚めたみたい
(仲間と楽しく笑い合いながら)
80歳になった自分も
今と変わらない」
って優しく諭してくれたシーンだけは同年代故にかなりぶっ刺さった。この言葉マジで共感しかない。
てか結局それが答えよ。人生なんて。
自分と違って他人の方が上手くやってるように見えて勝手に焦ったり落ち込んだりしても意外とみんな器は大きくなっても中身は子供の頃と変わらずそれぞれもがきながら生きてるんだから「隣の芝生」を羨んだところで無駄に劣等感を感じるだけ。
人生に必要なのは、「達観」。
イライラしながら観てても最後にこう思わせるんだからこのドラマは成功なのかな。
本当になんの華やかさもないありふれた日常を描いただけなのに演出や役者の演技が「お見事過ぎて」ほんと最後までイライラの絶えない作品だった。
まあ、個人的にはもう一度観たいとは思わないし人にお勧めもしないけど(笑)
あとキム・ジウォンとソン・ソックの甘いシーンとかほぼ皆無。「崇める」は斬新な関係よね。
今作の中で長女の会社の恋愛好きな理事だけがとても素敵な人だった。調べてもこの作品だけしか出演作がなかったな。