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今、私たちの学校は...のすいすいすーのレビュー・感想・評価

今、私たちの学校は...(2022年製作のドラマ)
2.0
とある高校教師がゾンビ化するウィルスを開発した。
そのウィルスに罹患したマウスに噛まれた女子生徒から爆発的に生徒へと感染し、次第に周辺の街にまでゾンビが溢れていく。
絶望的な状況の中、幼馴染の2人とその友人達は生き抜くために必死に逃げていくサバイバルを描いた作品。
2枚目キャラ、堅い生徒会長、幼馴染の2人、デブキャラ、アネゴキャラなど、盛り沢山の人間関係を交えながら話は進むが、友情にしろ恋愛にしろ、とにかく「軽い」「浅い」のが残念である。
物語の内容も、ゾンビ化→噛まれた→またゾンビ化の負のループが中盤まで延々と続き、親友や肉親や恋人が次々と化け物になっていく様は正直観ていてしんどい。
アーチェリーなどで対抗したりゾンビウィルスに耐性を持つ生徒が現れたりと、一応救い的要素もあるにはあるが、いかんせん普通の高校生ができる事なんて限られているわけで。
最終的には政府が街ごと焼き払うという強引かつ隠蔽的な終幕となるのだが(あれ?どこかで観た展開だな?あ、映画版バイオハザード2では核が用いられたヤツだ)もうちょい何とかならんかったの?って言いたい。
結局生き残った数名の生徒が政府により保護され、大切な街ごと焼き払われてすっかり大人を信じられなくなりましたとさ、と酷い終わり方になった。
しかし唯一褒められる所としては、俳優陣の演技力の高さだ。
人が人ざらなるモノに変貌していく様は、モブですら鬼気迫るものがあり、気色悪く、生々しい。
それは本当に凄いと誉めたい。