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ウ・ヨンウ弁護士は天才肌のがらがらのレビュー・感想・評価

ウ・ヨンウ弁護士は天才肌(2022年製作のドラマ)
4.5
自閉症スペクトラムの天才ウ・ヨンウが新人弁護士として働くリーガルドラマ。

1話1時間あると長いと感じてしまいがちなんだけど、毎話展開がスピーディーでテンポよく進んでいくから全く長さを感じない。16話もあるのにサクサク見てしまった。

ハンディキャップを題材にしているものの、弁護士の仕事の時には自閉症によって失敗や不利になることはほぼなく、あまりシリアスにならないのがストレスフリー。

メインの登場人物がほぼ良い人で、弁護士ものや新人職業モノにありがちな、対立する上司や同僚などがいないのが新鮮。嫌な先輩弁護士がいるにはいるが、本当に終盤しか出てこない、優しい世界が心地よい。

特に上司であるチョン弁護士の良い上司っぷりがすごい。最初はウ・ヨンウを邪険にする役割のキャラクターかと思いきや、すぐに主人公の能力を認める柔軟さ。主人公の失礼な言動にも腹を立てず、ミスを指摘されても素直に認め、部下を温かく見守り成長させてくれる。フィクションだとしてもちょっと珍しいくらい完璧な上司で最高だった。

弁護士モノの見せ場である法廷シーンも複雑すぎず、単純すぎない塩梅でちょうど良い。勝っても負けてもスッキリする作りになっている。

ウ・ヨンウの恋愛パートは韓国ドラマらしく甘味たっぷり、でも自閉症の恋愛の難しさというスパイスが程よく刺激になってる。終盤でジュノさんがウ・ヨンウに対して「この気持ちは猫に片想いしてるのと同じ」という比喩を持ち出す。ここまで的確な表現があるのかと感心してしまった。

ウ・ヨンウの言動は全部可愛いんだけど、特に親友トン・グラミのあいさつはめちゃくちゃ可愛かった。あれを第三者に向けて解説するシーンが無いのが良い、2人の過ごした年月を感じさせてくれる。
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