Ayumi

御手洗家、炎上するのAyumiのレビュー・感想・評価

御手洗家、炎上する(2023年製作のドラマ)
3.5

SNSでの承認欲求や大衆の野次馬心、そしてそれらによる炎上を取り上げつつ、最後は家族の愛を問う構成。謎だった13年前の火事の真相は、まったく想像のつかない結末をもって明らかにされた。

小さなアパートに住む杏子と柚子が、御手洗家を乗っ取った真希子に対する復讐を企てる様子は、韓国ドラマの「シスターズ」のよう。家事代行スタッフを装って家に入り込み、真希子が火事に関わった証拠を探そうとする。そこで長男の希一や、実の父の治と対峙し、真相に近づいていく。

永野芽郁は「半分、青い」の時から大好きな役者なのだが、この作品ではさらに感情表現の幅を広げて貫禄すら感じさせる。工藤阿須賀は爽やかなイメージから一転、引きこもりの役なのだが感情を抱え込む役柄も似合ってとてもよかった。個人的に、鈴木京香は品が良すぎてあまり真希子役に合っていないのではないかと思ったが、あんなに強欲で傲慢でもなぜか嫌いになれないのが不思議だった。
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