がらがら

ナルコの神のがらがらのレビュー・感想・評価

ナルコの神(2022年製作のドラマ)
4.5
ここまできたか韓国ドラマと唸らされた作品。

南米スリナムを支配する韓国人麻薬王を逮捕するため、民間人の主人公が極秘作戦に協力する。

実話を基にした麻薬戦争のドラマ。全6話のリミテッドシリーズ。

同じく麻薬戦争を描いたNetflixドラマの『ナルコス』にだって負けないくらいのクオリティでただ感心する。

『悪いやつら』『工作』のユン・ジョンビン監督作ということもあって完全に映画クオリティ。

海外が舞台ということで、韓国人だけでなく様々な人種が登場し複数の言語が入り混じるところが本格的。主人公が国家情報院と協力して麻薬王を騙そうとする展開は潜入捜査ものやコン・ゲームもののような手に汗握る緊張感があって夢中になったし、韓国麻薬王の組織と中国マフィアの対立っていうギャング映画好きにはたまらない展開もあって嬉しい。

多くはないけれど安っぽくない銃撃戦や韓国お得意の刃物アクションもしっかりあって、全6話で面白い要素てんこ盛りで大満足。

民間人とは思えないほど有能な主人公は若干リアリティが無いけれど、その分展開が早くなって見ていてストレスもない。主人公が「柔道」を使うことで、民間人かつアジア人の主人公が外国人を素手で倒すシーンに説得力が生まれているのはなるほどと思った。

ハ・ジョンウとファン・ジョンミンという韓国ビッグスターの初共演っていうキャスティングも韓国映画好きとしては興奮する。最近活躍が目立つパク・ヘスも出演していて、豪華俳優陣の演技合戦も見どころ。映画『アシュラ』といい、やっぱり悪い役をしている時のファン・ジョンミンは良い。

『イカゲーム』がエミー賞を受賞したことも凄いけど、この作品で韓国ドラマは完全に世界トップレベルにいるんだなと感じた。
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