仮面ライダーBLACK SUNのJunのネタバレレビュー・内容・結末

人種差別を怪人に置き換えたストーリー展開、スタイリッシュで華麗な殺陣とはかけ離れた泥臭く重量感のある戦闘シーン、容赦のないゴア描写。これが往年のファンが望む作品だったかと問われると些か疑問が残るが、大人向けのリブート作品として異形な存在感を放つ作品には違いない。過去と現代を並行して描き、志を同じくした者たちであっても時代の波に呑まれ僅かな掛け違いから対立するドラマは十分に見応えを感じた。力量のある役者たちの好演に惜しみのない賛辞を送りたい。終わらない戦いと終止符を打ちたい相反する願いが御旗に掲げられているラストショットがただただ切ない。
余談だが、ゴルゴムの神官たちが着ている豪奢な法衣(?)を中村倫也演じる信彦が羽織っているのを見て、どう考えてもダサいはずなのに似合ってしまう中村倫也凄いって思った。