てっちゃん

風間公親-教場0-のてっちゃんのレビュー・感想・評価

風間公親-教場0-(2023年製作のドラマ)
3.5
2020年、21年にSPドラマとして放送した『教場』『教場Ⅱ』にすっかり嵌り、原作小説まで読み漁ったうえでの鑑賞。
「教場」ファンとしては楽しませてもらったんですが、今回は厳しかったですね。(視聴率なんかどうでもいいんですけど)
まずタイトルにもある「教場」そのものが失われていることです。「疑似教場」的なシーンは配置してましたが、あの事務所って学校の保健室みたいでしたよね。(で、保健の先生は伊上幸葉役の堀田真由)さらに風間が子どもたちを教える剣道場のシーン、でも、あの「教場」の存在感(閉塞感?)は埋まりませんでした。
次に「鬼教官・風間公親ができるまでをメインとしたこと」。これはこれで、意図は解るんですが、「やたら荒ぶる風間」と「心理カウンセラーのごとく饒舌な風間」には、違和感も感じますね。もっと、枯れた演技が観たかったのに。(このあたり番組側の意図なのか、キムタクの意図なのかは解りませんが、原作では風間は全く別の理由で教官になります)
そして最終回後の2時間スペシャル。(これも何のためにあったのか解りませんが、本編を改作するがごとくの編集、さらに本編のラストを大胆カット!!)
これを観て確信したのは、本作は2時間スペシャル前後編でやった方が良かったんじゃないか、という思いです。十分構成できたと思いました。(連ドラにしては余りにも時間軸、生徒たちの入れ替わりとぶつ切り加減が・・)
さて、今後ですが、風間公親を襲った被疑者・十崎波琉(森山未來)の残した「妹はどこだ」という「本編」での意味深なセリフ。小説版「新教場」では教場に入った風間の物語になりますが、映像編(劇場編??)では、十埼、そして幸葉がどう絡むのかは気になりますが・・次は劇場版なのかもねえ。期待してます。
※ジニア(百日草)の花言葉:「不在の友を思う」「注意を怠るな」
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