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警視庁アウトサイダーのmaのレビュー・感想・評価

警視庁アウトサイダー(2023年製作のドラマ)
4.0
マル暴から飛ばされた刑事・架川、秘密を抱える所轄のエース刑事・蓮見、成り行きで警察官になった新人・水木。それぞれ利用し合い、時には支え合って事件を解決していく中で、彼らの過去が複雑に交差し、10年前に起こったある殺人事件へとつながっていく。


リアタイしていなかったのが悔しくて仕方ないほど面白かった!シリアスとコメディが怒涛の勢いで絡み合い、まったく飽きない。ギャグに関して、個人的には上白石萌歌が演じた水木がちょっとやりすぎと感じるところもかなりあったけれど、このあたりのギャグも肌に合う人にとっては忘れられないドラマになりそう。

ただ、純粋なコメディを見たい人や、純粋な警察サスペンスを見たい人にはちょっと物足りないだろうな。

本編には、科捜研の女、警視庁・捜査一課長、遺留捜査ネタがちらほらと。それ以外にも小ネタが盛りだくさんすぎるのだが、爆笑というよりは、いちいちじわっと笑わされてしまう。えっ、ちょっと今のところもう1回観たいな、とついつい巻き戻してしまう感じ。

鉄オタの仁科が「どですかでん、どですかでん」と叫びながらやってきて、濱田岳扮する蓮見が怪訝な顔をするシーンもニヤッと笑ってしまった、でもこちらの方が先だからほんとうに偶然なのかもしれない、、、、(濱田岳はドラマ「季節のない街」で、日々「どですかでん」と叫びながら電車になりきって爆走する六ちゃん役を演じている)

最終話はしっかりグッときたし、この3人の掛け合いがもう見られないと思うと寂しすぎて、どうにか続編でもスペシャルでもなんでも撮ってくれないものかと願わずにはいられない。

全話通していちばん好きだったのは、水木が全然靴カバーを付けられなくて、蓮見と架川が水木のスニーカーに文句を言いながら付けてあげるシーン。

クスッと笑える作品に出会ったとき、木村ひさしが携わっていることが多々ある。「TRICK」シリーズもそう。あと、木村ひさしは「シェフは名探偵」の監督もしていたのか。また面白い西島秀俊×濱田岳が見られたな。

映像作品に濱田岳が出てきたとき、今回濱田岳微妙だったな、と思ったことが1度もない。信頼しかない。濱田岳のことがどんどん好きになっちゃうよ。
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