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ペルソナの微笑のnorisのレビュー・感想・評価

ペルソナの微笑(2023年製作のドラマ)
4.0
私の見たのはこのテレ東版/風間俊介版ではなく、TBS版/金子賢版なのだが、例によってFilmarksに見当たらないため、確信犯でここに書く。
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9月に見た「囚人のジレンマ」と同じTBS版の「第三の時効」シリーズで、順番としてはこちらの方が先になる(第4作)。D県警ものだが、この話には2班の楠見しか出てこない。この段田安則の目つきが鋭すぎる…w

主演は金子賢で、演技はお世辞にもうまいとは言えないが、80年代的なおちゃらけ男と見えた刑事がクライマックスでへらへら笑いを消していく演出は、実写ならではのものだったと思う。テレ東版では芝居のうまさで定評のある風間俊介が同じ役を演じているので、見比べてみたい。

ペルソナの主題は、犯罪の道具として使われた経験を持つ少年が人格を解離させていることを指す。金子演じる刑事は、少年期に幼女誘拐犯の脅迫文を読み上げるという経験から「笑わない男」(楠見評)になっているのだが、10年余り悩んで電話した警察で受話器を取ったのが楠見(段田安則)で、その声を覚えていたからこそ駐在所勤務の金子を2班の刑事に引き上げたという「64」のようなエピソードは、単なる物語のサゲを超える余韻をもたらす。

このドラマシリーズは女優の出る幕がほとんどないのだが、犯人の母親役で色の白い#田島令子(オスカルなどの声優で有名)、金子の妹役で、出産直前(?)の美しすぎる#三船美佳 が出ている。
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