桜井ユキさんに惹かれて。途中までは結構、置きに来てるドラマかな…？(悪く言えばあざとい)と思いましたが、最後、案の定泣いてしまった。桜井ユキさんの作品選びに間違いなし。
夫に捨てられ、子どもを連れて地元に戻ったシングルマザーと、そこで僻地医療や訪問診療に奮闘する医師の物語です。主人公を桜井さん、お医者さんを加藤シゲアキさんが演じています。
キーになる人物が二人居て、一人目が風吹ジュンさん。
彼女を診ているのが加藤さんです。
そして、二人目が風吹さんのところに時々やってくる柄本明さん。
このお2人からも分かるように、
何となくですが、映画「いのちの停車場」を思い出しました。
ゴダールが重要ワードになっており、たびたび出てきます。
ジャン＝リュック・ゴダール…名前しか聴いた事がなかったので(映画好きって言えない！苦笑)、なるほど！！だった。
知ってる方が観たらすぐピンと来たと思うのですが、私は知らないが故に、めちゃめちゃ驚いたし、納得すぎた。
凄いな…
この作品は原作が小説のようなんですが、上記を鑑みると、この部分はドラマオリジナルなのだと思います。(その事実が2022年なので。原作は2017年)
今、調べて知って、あらためて凄いと思いました。脚本うまい。
満天のゴール
というタイトル、まさに言葉通り。
満点で天寿を全うする、という意味かなと思いました。
桜井ユキさん、モノローグが落ち着いていて凄く良いのですが(それでいてコミカル系の動きも素敵)、本作は途中に叫ぶじゃないんですけどわりとガンガン言うシーンがあって若干煩めに感じてしまい、ちょっとだけ、合ってないかな…？と思いました。(ほんとそこだけなんですが。ただ、うるさく感じるのが正解のシーンではあると思います)
でも、バスに乗った瞬間、儚げで本当に美しかった。
表情も、佇まいも。
あの一瞬ですべて持ってかれた。
そしてそこからの喜びも。あの後から、作品すべてが最高になった。
やっぱり大好き。
足りない部分を埋めてくれる人が居るって、とてもいいな…
若いお2人も、老いたお二人も、とてもよかったです。
余談)桜井ユキさんのお兄さん役が一瞬、お酒のCM(翠)で共演していた東京03の角田さんかな…！？と思ったんですが、迫田孝也さんです。(いつも間違う！)
