いわずともがなの青春ドラマの傑作。
多感な10代のヒリヒリとした感情、友情、恋愛、性、すべての要素が男の人なら共感でき、心揺さぶられるに違いない。
後半でみなが立て篭るシーンの中で、神谷が全共闘の過激派みたいな風貌に様変わりするさまが、昔は苦手な場面だったが、今観るとよく描けているなと思う。
博人という人間性の描き方も素晴らしいし、それぞれのキャラクターが細やかに描かれていて、ひとりひとりがちゃんと輝きを放っている。
デクという人間の描き方、社会的弱者と言われてしまう人間を真摯に扱って、観る側に強いメッセージを投げかけるその仕方が、本当に素晴らしい。
「デクに裁判を」は名言。
破茶滅茶な部分も多少あるが、そんなことも目をつぶってしまえるほど、ドラマの持つ力が強く、最高の作品。
