てっちゃん

VIVANTのてっちゃんのレビュー・感想・評価

VIVANT(2023年製作のドラマ)
5.0
「半澤直樹シリーズ」などで培ったヒットの法則をふんだんに盛り込んだ、今シーズンの目玉ドラマでしたね。

物語の入り口はいつもの企業内幕もの。商社の課長、乃木憂助(堺 雅人)が誤送金事件に巻き込まれピンチに。ところが誤送金先の中東に赴くあたりから、徐々に違う展開に、CIAの友人、もう一人の乃木、そして「VIVNT」と言う言葉。

初回からフルスロットルで視聴者を振り回してくれましたが、明らかに外国映画(ハリウッドだけでなく、ボリウッドも)の話法・技法を上手く取り込んでいますね。テーマ曲は「アベンジャーズ」風?、設定は「ミッション・インポッシブル」?中東を舞台にしたことも良かったと思いますね。これがアジアあたりだと、ちょっときな臭くなるような。

そして、公安・野崎守(阿部寛)を初めとした各キャラクターの使い方が光りますね。なかでも上手いと思ったのは、エージェント役・ドラム(富栄ドラム)、よくこんなキャラクター見つけてきたなあだし、さらに音声翻訳機(林原めぐみ)のアテ方も上手い。(苦肉の策のようですが、以前のドラマ「マイファミリー」での犯人のボイスチェンジャーが元ネタじゃないかなあ)さらには公式が「考察」(ミスリードも含め)を煽りまくり、このドラマをお祭りにしたことも戦略的でした。

最終回はどう考えても、力ワザで終わらせた感(だって黒幕がこれまで一度もでてきていないなんて!)がしますが、「ミッションインポッシブル」風な匂わせシーン。さらには、シーズン2はすでに決まっているとの話も。今後のファンミーティングで明らかにされるかも知れませんね。

いや、本当に上手いドラマでした。
てっちゃん

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