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拝啓、奇妙なお隣さまのOtoのレビュー・感想・評価

拝啓、奇妙なお隣さま(2023年製作のドラマ)
2.7
テレ朝シナリオ大賞。植物状態の患者同士が脳で会話しあうという特殊な設定で、はじめのひきこそあったものの…固定的な会話しか生まれず展開に乏しい。

2時間作品を無理矢理縮めたらしいので抜け落ちた部分も多いのかな…。ヤンシナと比べたときに映像作品としてのレベルがかなり低くて残念。

鈴木浩介は国民の担任なんだなー。暑苦しさと優しさを兼ね備えてて、最近だけでも、コントがはじまる、ブラッシュアップライフなど。

・主人公が動けないって結構致命的で、つねに受動的に物語が進むから感動が足りない。傍観しているか祈ることしかできない。

・群像劇のよくない例。主人公が分散してしまっていて全員に薄い変化しかない。何も変わっていないのに綺麗な景色とオルゴールで解決したかのように描いてる。

・時代が飛びすぎ。もっとワンシチュエーションでできることがたくさんあったのにと思う。物理的にできることはなくても3人で協力し合って方法を模索したり。ストレンジャーシングスみたいに信号送るとか。なんか『ミステリという勿れ』でもこんな展開あったような…。

・結末が腑に落ちない。学校への大きなトラウマがある中で、父親も担任も断片的にしか出てきてないのに、教室でギャグ言うだけで、本当に決着と言えるのだろうか…。一番大事な成長のプロセスが飛ばされてしまってる。
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