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ゆりあ先生の赤い糸のjunのレビュー・感想・評価

ゆりあ先生の赤い糸(2023年製作のドラマ)
3.6
自宅で刺繍教室をしている主婦のゆりあ。
ある日夫が倒れたと連絡があり慌てて病院に駆け込むと夫に寄り添う若い青年『稟久』に出会う。友達だというには腑に落ちないただならぬ空気。実は彼は夫の恋人だとわかり…
そこへさらに夫のことをパパと呼ぶ幼い子供2人と愛人風の女性『みちる』が現れ…
一向に回復の兆しがない夫。施設に預けるお金もなく、同居の母の世話と1人での介護に限界を感じたゆりあは稟久とみちるに3年を区切りに自宅に同居しつつ夫の介護を手伝って欲しいと申し出て…

この突拍子のない設定でまず観る気をなくす人が脱落していくのがわかりました。
普通はありえないですからね…
だけど割り切って観続けると妙に続きが気になるドラマでした。

便利屋としてゆりあ宅を訪れた『優弥』役にはfirst loveで注目度が上がった木戸大聖くん。29歳にしては若いけど子供を大切に思う優しいパパを違和感なく演じていました。

2人の愛人の登場、いきなりの介護、同居の姑の世話としょっちゅう顔を出す小姑からの横槍…などなどゆりあの周りで目まぐるしく巻き起こる出来事にストレスで押しつぶされそうなゆりあでしたが、ある日子供の園バッグを作るので刺繍を教えて欲しいと優弥に頼まれたことをきっかけに2人は少しづつ距離を縮めはじめる。

そしてある時その場の雰囲気に流されてキスをしてしまい…死ぬほど後悔するゆりあですが時すでに遅し。次第にゆりあの心は優弥に惹かれはじめて…

色んなことがいっぺんにやってきて押しつぶされそうなゆりあの気持ちは痛いほど伝わりますが、だからって不倫していい理由にはならない。だけど現実逃避したくなる気持ちもわかるとても複雑な心境でした。

29歳と40代後半?の恋…まぁ少々無理がありますが菅野美穂さんが見た目お若いので成立しているように思いました。
そうでなければ普通になにか裏がある…と警戒心MAX案件ですよね。笑

面白かったし最後はみんな収まるところに収まったな、という印象ですが漫画で読んだ方がより没頭できる世界観であることは間違いありません。
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