10年書いていない漫画家の吉岡秀隆と、ウェディング会社社長・小池栄子の夫婦。
働かない亭主の吉岡に加え、反抗期の高校生作間龍斗、熟年離婚して財産も騙し取られて転がり込んできた小池栄子の父親の小林豊という、3人の問題ありの男たちを小池が養っているという限界構成。
そして毎回毎回、この4人が本気で言い争いをするというプロットは、家族間でさえ相手の気持ちに寄り添って言葉を選ばなければならない現代にあって爽快で面白い。
吉岡、小林、小池の円熟の域に達した演技は素晴らしいし、脚本も完成度高く、家族や親子の問題、女性の社会での活躍、教育負担や親の介護、熟年離婚、老後といった様々な問題を自然に盛り込みつつも、ラストはしっかりと流行りのサウナで落ちをつけた、楽しい作品。
