生きにくい人の集まりとも捉えられるが、結局は"こんな人もいるよね"の延長線上なのだと思う。4人だけでなく人それぞれ価値観や想いも違う中、分かり合いたい、合うかもと思う人に出会えた4人は幸せ者だなと。美鳥ちゃんの最後のナレーションにとても救われた。
4人ともそれぞれ思っていること、考えていることがある中でそれを押し付け合わず、そんな考え方の人もいるよねと許容できたからこそ成り立った4人の関係性なのだと思う。
いろいろな考えの人がいて、いろいろな嗜好を持つ人がいる。それでいいのだ、それが当たり前なのだ。だからこそこの作品を通してこんな人もいるんだよと教えられたような気がする。どこかに実際にいるわけではないが、それぞれに視聴者と一部重なる部分があった人も、全く登場人物の言うことが分からないという人も、この作品を通して人の多種性を目の当たりにしたのではないだろうか。
随所に気を許しすぎている故に気になる描写などもあったものの、4人の放つ言葉や特に美鳥ちゃんの放つ言葉に私は言葉が出なかった。そして軽く背中を押してもらったような気がした。
特別演出として加わった最後の藤井風による生演奏「花」良かった。それをバックにして放送時間と同刻に4人の生活する姿が垣間見えたのも。こんな贅沢な演出、あっていいんだと思えた作品でもあった。
そして劇伴も。
得田さん、
今回も素敵な劇伴をありがとうございました。
