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侵入者たちの晩餐のぴとのレビュー・感想・評価

侵入者たちの晩餐(2024年製作のドラマ)
4.0
冒頭に3人が話していた「人に言えない金」の話(誰にも言えないから盗んでも誰にも言えないこと)が、
中盤あたりで見事に「人に言えない人」(警察に泥棒のことを言いたいが、自分たちの身が案じられること)のシーンにつながっていて綺麗なブーメランだった。
最初に主観で見ていた画が、新規侵入者や古参侵入者によって見え方が変わりそれぞれのバックボーンも明かされていく展開、話を途切れさせずにバックボーンを途中途中で挟む構成が非常に巧み。
バカリズムらしい、一つの要素が芋蔓式に他の出来事を引き起こしてしまう作りに感服しながらも、結局は噂話が本当だったオチは個人的に好き。
目に見えるものだけが全てではなく、光もあれば影もある。白石麻衣さんの本作における若年美人社長像、あまりにもドンピシャで最高のキャスティングだったのではと思う。
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