vivi

誘拐の日のviviのレビュー・感想・評価

誘拐の日(2023年製作のドラマ)
4.5
苦もなく誘拐できちゃったのは良かったものの、生意気なロヒと、彼女に翻弄されまくるミョンジュン(ユン・ゲサン)。その2人のやり取りがコミカル。

「犯罪都市」での極悪非道なヤクザのボス役のユン・ゲサンも迫力があって良かったけれど、この作品のちょっとダサめの子煩悩なお父さん(おじさん)役の彼も、好感が持てました。

共に行動しているうちに妙な親近感が芽生えて、まるで本当の親子のような関係になっていくのが、見ていてほのぼのいい感じ。

「下心のない厚意はない」
「人は利益のために生きる」
「世間が望むのは真実じゃなくて、適当な話のネタ」

11歳にして全て悟っちゃってるかのようなこの言葉!
あまりにも賢すぎる子も、同年代の子とは話も合わないだろうし、生きづらそう。
誰からも愛されることもなく、いつも精一杯強がっていたロヒがホンネをぶちまけるシーンでは、胸が締め付けられる思いがします。

これ、単純な誘拐事件じゃなくて、色々な事情が絡み合っていて、最後まで飽きることなく観られました。
vivi

vivi