ピアノ講師のワーキングプア・堀田真由が、解離性記憶障害の萩原利久と出会い、恋に落ちる話。
過去のトラウマにより記憶を失うという話はよくあるが、何度も記憶をなくすにも関わらず、ジュースなどを売る小型のキッチンカーで暮らしている。寝るスペースも生活するスペースもなく、よく考えると相当無理のある設定。
それでも、主人公の二人に加えて、萩原の幼馴染の岡田結実や、堀田の従兄弟で精神科医の風間俊介、風真に惚れる記憶障害の畑芽育などのキャラクターがしっかりと設計されているのでそこそこ楽しめるストーリー展開。
しかし終盤、再度記憶を失うふりをする茶番あたりは雑で、それが堀田や岡田にバレたところもちゃんと処理されておらず不自然。
萩原の母親の檀れい、いつも通りのヘアスタイルとメイクのため安アパートに住んでる設定が完全にミスマッチだし、主人公二人ともワーキングプアなのに急に結婚してキッチンカー経営のまま半年後には海が見える戸建てに住んで子供も生まれて65型液晶TV見ているという無理ありすぎの結末に興ざめ。
