こうじ

すべての見えない光のこうじのレビュー・感想・評価

すべての見えない光(2023年製作のドラマ)
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ピューリッツァー賞受賞の同名小説のドラマ化。
原作は未読だが、原作小説の(きっとそうであろう)美い文章が染み入ってくるような映像美に心を打たれる。
そうした情緒にプラスして、ストーリーの展開は波乱に富み、息をもつかせない。サスペンスの作り方、弛まない緊張感も申し分ない。
そのサスペンスと緊張感に大きく貢献しているのが音楽である。音楽、サウンド効果もまた素晴らしい。
そして、主役の二人それぞの来し片が要所で挿入されるのだが、これがまた心を掴むストーリーになっている。
このクオリティの高さは、きっと原作への想い、敬意の強さなのだろう。
思わぬ拾い物と言っていい作品だ。
重厚で美しく、人間愛に溢れた力作である。
観て損はない。映画2本分の長さでそれ以上の満足感をおぼえるだろう。

蛇足だが、こういう地味な作品にサラッと出演して、素晴らしい存在感と良い味を出しているマーク・ラファロ!
大好きです❤️
こうじ

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